第二章
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「モデルさんかもね」
「いや、そこまではいってないぞ」
「流石にな」
「力士さんじゃなくてもな」
「そこまでじゃないぞ」
「そうなのね、まあ痩せたことは事実ね」
このことは自分でも言った、そうしてだった。
美紀は水泳を続けていった、はじめて見ると部活の雰囲気はとてもよくかつ水泳も他のトレーニングも楽しくてだ。
美紀はどんどん痩せていった、中学の三年間だけでなく高校大学そして就職してもプールで仕事前に毎日泳ぎ。
「すらりとしてるな」
「しかも顔立ちいいしな」
「ガチ美人じゃねえか」
「声優の三森すずこさんレベルだぞ」
「いや、三森すずこさんレベルって」
国内線のフライトアテンダントをしている美紀は同窓会の場でスーツ姿で小学校のクラスメイト達に笑顔で応えた。
「流石にないでしょ」
「それでも美人だぞ」
「充分以上にな」
「本当に変わったな」
「小学校の時を思えば」
「そうなのね。しかし子供の頃どうでも」
美紀はここであらためて思って言った。
「大人になるとわからないわね」
「俺達だってそうだな」
「皆結構真面目な仕事に就いてるしな」
「見回したらな」
「女の子も含めてな」
「確かな家庭築いたりしてるしな」
「太っていても」
子供の頃にというのだ。
「大人になった頃はどうか」
「わからないな」
「本当にな」
「それは確かだな」
「そうよね、これからはもっとわからないわよね」
美紀はこうも言った。
「人生はね」
「そうだよな」
「これからどうなるか」
「そのこともわからないな」
「そうよね」
美紀はビールを飲みながら話した、そして十年後の同窓会の時美紀は結婚して子供がいたが他のクラスメイト達はというと。
皆真面目に働いたり幸せな家庭を築いたりしていたが髪の毛が薄くなったり白髪になったり太ったり皺があったりしていた、そして美紀自身子供が出来てから少し太ったのでやはり人が変わると思ったのだった。
子供の頃は太っていても 完
2024・8・24
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