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ポケットモンスター対RPG
第20話:依頼拒否の代償
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言ってる意味が解らなかった。
「彼女?マドノ殿は男の筈では」
すると、商人はハッキリと断言した。
「確かにマドノは男でした。ですが、私はあの男をまったく信じておりません」
「と……言うと?」
「あの者達、我々を散々待たせておいて、結局、例の彼女がダンジョン化した鉱山を奪還してしばらくしてから来たのです。あまりにも遅過ぎるとは思いませんか?」
「それは……」
貴族は反論しようとしたが言葉に詰まった。
言われてみれば、マドノ達が貴族の屋敷に来たのはツノクジラが倒された後だったし、マドノ達との会話は全く噛み合わなかった。
でも、
「とは言え、あれ程のモンスターを誰にも気付かれずに倒すという芸当が出来る者が、勇者マドノ以外におりますか?」
商人は再びはっきりと断言する。
「グートミューティヒ。彼女ならあるいは」
「グートミューティヒ?」
「現に、ダンジョン化した鉱山の奪還に最も貢献したのが、そのグートミューティヒと言う少女だった」
「彼女、そんなに凄いのか!」
こうして、マドノの預かり知らずな所でマドノは依頼拒否の代償を支払っていた。
信頼消失と言う名の代償を。
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