ちょっとした未来の話
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使ってやると言っていた。素晴らしいくらいに“信頼”されているなお前は?」
「うぐ…」
その信頼が良い意味ではなく悪い意味なのは悟飯でも流石に分かる。
師匠からの痛烈な皮肉に悟飯は呻く。
「悟飯、おめえ流石に姉ちゃんの結婚式忘れるのはやべえぞ」
娘の晴れ姿をしっかりと目に焼き付けてきた悟空。
「全く、普段から腑抜けているから姉の結婚式すら忘れるんだ」
息子の晴れ姿をきっちりと目に焼き付けてきたベジータ。
普段は戦闘・修行・食事のことが大半を占める2人に言われた悟飯はガクッとなる。
「で、でも…気付いてくれたなら教えてくれても…」
「甘ったれるな!!自分であれだけ言っておいて他人任せか!!」
ピッコロの説教は数時間に及び、一応悟飯は姉の結婚式を欠席してしまったことを謝罪するのだが。
「ほーらね、やっぱり悟飯ちゃんは予想を裏切らないね。しばらく馬車馬のように使ってやるから楽しみにしていてね」
「そ、そんなぁ…」
姉の結婚式をどうして忘れてしまったのか…。
夢中になると時間を忘れてしまう自分が恨めしいと思う悟飯であった。
そして悟空達はカメハウスに集まって昔話を肴にして盛り上がっていた。
「はあ、悟林。嫁に行っちまったのかぁ…前みてえに一緒に修行出来なくなっちまったなぁ…」
色々あったり、サイヤ人故の感性もあって普通とは言えないかもしれないが悟林は悟空なりに手塩にかけて育ててきた娘だったのでいなくなるのに不思議な寂しさを感じた。
「何だよ悟空、お前もやっぱり父親なんだなぁ。娘が可愛いか…分かるぞ悟空、俺もマーロンが嫁に行っちまったら…うう…っ…グスッ」
「泣くな馬ー鹿」
悟空達は昔話を肴にご馳走を食べていたのだが、娘の晴れ姿を想像したクリリンが涙ぐみ、それを見た18号が呆れたように笑った。
「父さん…僕の結婚式の時は全然寂しそうじゃなかったじゃないですか…」
「いや、娘と息子は全然違うだろ」
娘しかいないが、クリリンにもし息子がいたとしても喜びはするだろうが悲しみはしないだろう多分。
「ブウとの闘いが終わってからも修行をろくにしていなかったお前がいなくなったところでカカロットの家は何も変わらんだろう」
「うぐっ!!」
確かにブウとの闘いが終わってからの悟飯は修行をしていなかったので悟空からすれば悟飯がいなくなっても大して変わらないのかもしれない。
ベジータからのツッコミに悟飯は呻くのであった。
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