ちょっとした未来の話
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良いでしょ”
“チチぃ、別に悟林が行きたくねえんなら良いんじゃねえか?無理して来させてもよぉ”
“悟空さ…そう言う問題じゃねえんだーーーっ!!瞬間移動で迎えに行ってくるだっ!!”
悪気もなく、それどころか弟の結婚式をあっさりと欠席すると言い放った姉に悟飯はちょっとショックだった。
式場に連れてこられた悟林はドレスに着替える暇もなく、道着姿で写真に写ることになるのであったが、本人に罪悪感は皆無であった。
その時のことを思い出した悟飯はビシッと姉を指差す。
“姉さん!もし僕が本当に姉さんの結婚式を欠席してたら寂しいでしょ!?”
“別に全くぜーんぜん、寂しくも何ともないよ。どうせ来ないの分かりきってるしねー。そうだ、悟飯…賭けしようよ…私はお前が結婚式に来ないことに賭ける。お前は忘れずに来ることに賭ける。負けた方は1年間勝った方に従う…どう?”
“ば、馬鹿にして!僕は姉さんと違ってこう言うのしっかりしてるんですからね!!”
“ほう!ほうほうほーう!言ったね、当日が楽しみだよ”
そして結婚式当日。
案の定、悟飯は研究に夢中になってしまって姉の結婚式を忘れてしまい、窓から現れたピッコロに駆け寄る。
“あ、ピッコロさん。どうしたんですか?”
“悟飯、お前今日が何の日か忘れたのか?”
“え?何の日?…何でしたっけ?”
研究に夢中ですっかり姉の結婚式など忘却の彼方の悟飯にピッコロはその能天気そうな馬鹿弟子に拳骨をしたい気持ちを抑えて小さく呟いた。
“…座れ”
“え?”
“座れと言っているのが聞こえんのかっ!!!”
“え!?は、はい!!”
ピッコロに怒鳴られて正座する悟飯。
“今日は悟林の結婚式だ”
“え…?あっ!!?”
慌てて今日の日付を確認すると悟飯は顔を真っ青にする。
“やっと思い出したか…この…底抜けの大馬鹿者がーーーーっ!!!!!”
そして時間は現在に戻り、ピッコロから説教を受けていた。
「悟飯、こんな所で何をしていた?」
「そ、その…新種の虫のレポートを」
「そんなことを聞いているんじゃない!何が“僕は姉さんと違ってこう言うのしっかりしてるんですからね”だ!!一応お前の結婚式を当日まで覚えていた悟林より酷いぞこの馬鹿者がっ!!!」
「いでっ!?」
姉の結婚式を忘れ呆けるような頭にピッコロは全力の拳骨を叩き込む。
悟空達どころかチチでさえも今回ばかりは助け船を出す気はないようだ。
「あ、あの…姉さん…どうでした?寂しそうにしてました?」
「寂しがるどころか賭けに勝ったと笑っていたぞ。お前のことだから新種の虫でも発見して研究で忘れ去っているだろうとな…賭けの件でしばらくこき
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