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神々の塔
第七十八話 光の神その十

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「闇に打ち勝った後はだ」
「光ですね」
「そうだ、人は闇に勝つだけではない」
 アフラ=マツダは中里に答えた。
「さらにだ」
「光にですね」
「勝ってこそだ」
「先に進めますか」
「人は光にあるべきだが」
 それでもというのだ。
「光を知りだ」
「克服することですか」
「そうしてこそ成長出来る、そしてだ」
「成長してですね」
「得た力でな」
「この世界を救うことですね」
「そうするのだ」
 こう中里に告げた。
「よいな」
「これからですね」
「我等と共に戦い」 
 ゾロアスター教の光に属する神霊達と、というのだ。
「そしてだ」
「それからですね」
「先に進むのだ、それでだ」
「この世界を救う」
「そうするのだ、ではだ」
「これよりですね」
「戦おう」
 こう告げた。
「よいな」
「はい、これから」
「戦に勝てばな」
 そうすればというのだ。
「先にだ」
「進むことですね」
「そうするのだ」
 こう告げてだった。
 アフラ=マツダはまずは自分に従うゾロアスター教の光の者達に戦わせた、そして自分自身もであった。
 最後に出た、すると。
「これはかなりな」
「強烈やな」
「攻撃も術も強いが」
「光の力がな」
 中里と芥川は神霊のその攻撃を受けてから言った。
「かなりのダメージ受けたわ」
「これを何度も受けられへんな」
「とてもな」
「そやね」
 綾乃も言った。
「これは」
「今回も普通に戦ったら負ける」 
 芥川は確信を以て言った。
「ほんまな」
「そやから頭を使うね」
「そや」
 そうして戦うというのだ。
「ええな」
「それで今回は」
「闇や」
 この属性だとだ、芥川は強い声で答えた。
「アンラ=マンユさんの時は僕等は光を使ったが」
「今回は逆にやね」
「闇や」
 この力だというのだ。
「それを備えてな」
「戦うんやね」
「相反する力か克服する力でや」
「戦うことやね」
「これがええ」
「うち等ずっとそうして戦ってるね」
「そうせな勝てへんからな」
 芥川は今回も真顔で答えた。
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