第七十八話 光の神その九
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「ほんまに努力することやね」
「自分がな、努力したらな」
「それが必ず糧になるし」
「ええわ」
「そやね」
「ほんまな、努力せんとな」
そうしなければとだ、芥川も言った。
「人はあかん様になるさかいな」
「宝石と一緒で」
「宝石は磨かれて宝石になる」
「逆に言うと磨かへんと石のままやし」
「そやからな」
だからだというのだ。
「宝石も磨くべきで」
「人もやね」
「それで一生過ごすとな」
何も努力をしないでだ、世の中まことに何の努力もしないで一生を過ごす輩も存在しているものなのだ。
「白痴と同じや」
「そうなるね」
「幼稚なな」
「そやね、悪い意味で子供やね」
「子供って言うても色々でな」
「童心があるのとな」
芥川も言った。
「幼稚なのとはな」
「またちゃうね」
「子供の頃の感性とかを持って」
「その心を忘れへんのと」
「幼稚でな」
「何もわかってへんのとはちゃうね」
「そや、童心は持ってな」
そうしてというのだ。
「幼稚な部分はなおす」
「そうすることやね」
「詩人の谷川俊太郎さんは」
「ああ、何か凄い人らしいね」
「幾つになってもな」
「童心を持ってはるんやね」
「子供の心をな」
まさにそれをというのだ。
「あと幾つになっても幻想の世界、夢の世界が見られて」
「それを表現出来たら」
「それは凄いことや」
「ピーター=パンやろか」
「そや、ピーター=パンを生み出せたら」
その時はというのだ。
「ほんまな」
「凄いことやね」
「ああ、けど生きてるとな」
「色々あって」
「擦れたりしてな」
「童心をなくすんやね」
「みたいやな、そやけど童心を持ってたら」
そうであるならというのだ。
「それだけで財産や」
「そうなるね」
「これは努力してるとな」
「持てるんやろか」
「そうかもな、努力したら幼稚さは消えて」
「童心は持てる」
「そうかもな」
こう綾乃に言った、そしてだった。
一行は先に進んでいった、今はペルシャの街並みを思わせる階であった。それを進んでいくとだった。
次の階に行きさらに進むと神霊達の階に着き光り輝く神霊に言われた。
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