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ハッピークローバー
第百三十九話 姉の忠告その十三

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「自然にはな」
「そうなのよね」
「そうした場所に行って何もなくてもな」
「やっぱり幸せね」
「よく事故あるしな」
 山や海でというのだ。
「だからな」
「本当に何もないと」
「それならな」
 そうであると、というのだ。
「幸せだよ」
「そうなるわね」
「平凡とか何もないとかな」
「不平言っても」
「実はな」
「それが幸せね」
「本当に山に入ったらな」
 そうすればというのだ。
「それだけでな」
「色々あって大変で」
「幸せなんてな」
「熊とか猪に襲われて蜂や蛇もいて」
「漆とかもあってな」
「大体まともに食べられるか」
「何も知識がないとな」
 そうでなければというのだ。
「本当にな」
「山では暮らしていけないわね」
「だからな」
 それでというのだ。
「こうして普通の場所でな」
「普通に暮らせて」
「それでな」
「幸せね」
「戦争も災害もないな、あとな」
 越智はこうも言った。
「訳のわからない独裁国家じゃなかったら最高だろ」
「北朝鮮とか」
「あんなな」 
 越智は焼きそばをすすってから実に嫌そうに言った、二人にとってもこの国はこれ以上はない程とんでもない国家であるのだ。
「おかしな国に生まれたらな」
「最悪だしね」
「生きられないだろ」
「餓え死にするわね」
「何でも国民の人達の半分位がな」 
 それだけの割合がというのだ。
「食うものないらしいからな」
「物凄いわね」
「それで将軍様だけがな」 
 日本でも誰もが知っているこの人物がというのだ。
「贅沢三昧でな」
「滅茶苦茶太ってるわね」
「何か将軍様の贅沢費がな」
 これがというのだ。
「日本の宮内庁の予算の八倍以上だっていうしな」
「そのお金国民に使いなさいよ」
 富美子はその話に憮然として返した。
「もうね」
「そうだよな」
「日本は世界屈指の経済大国でね」
「その日本の皇室の八倍以上もな」
「あそこ世界の最貧国なのに」
「将軍様だけに使ってるんだよ」
 これがあの国の現実であるのだ。
「贅沢三昧で宮殿建ててブランド品に囲まれてな」
「ふざけてるわね」
「あと軍隊にな」
「変な行進の」
「お金使ってな」
「国民の人達にはよね」
「全然な」 
 こう言っていいまでにというのだ。
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