第二章
[8]前話
「橋があるのに」
「人が作った橋だからだね」
「自分達を襲った密猟者ですね」
「密猟者が作ったのじゃないけれど」
「同じ人間だから」
「それでだよ」
「橋は渡らないんですね」
「彼等はね、対岸に何匹か雌がいるね」
そちらを見ると確かにいる。
「彼女達を求めて」
「行くんですね」
「うん、しかし距離があるし」
今泳いでいる水路はというのだ。
「鰐やカバもいて」
「危ないですが」
「それでも渡るなんて」
「つがいを求めて」
「人を信頼出来ないですね」
「そうだね」
博士もそうだと答えた、そしてだった。
二匹を見守った、十キロもある鰐やカバがいる水路を渡ることは難しいがだ。特に足が一本欠けているジェイコブはだ。
しかし彼等は無事に渡った、鰐はカバに襲われることなく。
「無事にです」
「渡ったね」
「そして強大でつがいのところに行けたよ」
「その候補に」
「よかったよ」
まさにというのだった。
「奇跡みたいな」
「そうした出来事でしたね」
「二匹特にジェイコブに拍手だよ」
「足が一本欠けているのにですからね」
「そうだよ、けれど彼等が二度とあんな危険を冒さない様にしよう」
「密猟者を許さず」
問題である彼等をというのだ。
「同時にね」
「そして僕達保護する者達は信じてくれる様にね」
「守っていきますね」
「その僕達が作った橋を渡ってくれる様によう」
「そうするべきですね」
「僕達はね」
こう言うのだった、そしてだった。
彼等はジープで橋を渡った、そのうえでジェイコブ達を見ると彼等は今は雌達と共にいた。その彼等に幸あらんことと思いつつ次の場所に向かったのだった。
ライオンの兄弟の勇気 完
2024・8・21
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