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夢幻水滸伝
第三百六十一話 戦の期限その十二

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「ほんまな」
「そこからですね」
「突破されますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「何としてもですね」
「防ぎますね」
「そうする、それとな」
「それと?」
「それとといいますと」
「こっちも相手に隙があればな」
 その時にというのだ。
「奇襲を仕掛けるで」
「そうしますか」
「そして戦局を変えますか」
「我々に対して」
「そうしますか」
「そや、しかしな」
 それでもというのだ。
「相手も中々な」
「隙を見せへんですね」
「そうですね」
「ああ、燃料や弾薬がなくなる前にな」
 その前にというのだ。
「決着を着けたいからや」
「そやからですね」
「敵に隙があればですね」
「攻めたい、それでや」
「隙は伺いますね」
「明日以降も」
「今夜もな、夜襲もな」
 これもというのだ。
「出来たらな」
「しますね」
「そうしますね」
「ああ、ほな今はな」
 何といってもというのだった。
「戦は終わったし」
「将兵達を休ませ」
「また明日ですね」
「戦うわ」
 こう言って全軍を休息に入らせた、トウェインは自身の天幕で仲間達と夕食を摂った後で夜天幕の外に出てそこで自身の神具サンダーバードに言った。
「明日以降も戦うけどな」
「それでもですね」
「そや、このままいくとな」
 戦っていくと、というのだ。
「やがてな」
「燃料や弾薬が尽きて」
「戦えへん様になるわ」
「お金もですね」
「武器の消耗も激しいしな」
「今の戦は」
「それでや」
 そうした戦だからだというのだ。
「それでや」
「その為にですね」
「ほんまな」
 どうにもというのだった。
「ここはな」
「早いうちに決着をつけたいですね」
「そうしたいけどな」
「戦線は膠着していますね」
「ああ、それで軍事費もな」
「かなり使っていて」
「尚更や」
 それこそというのだ。
「今の状況はな」
「思わしくないですね」
「負けてるよりましやけどな」
 それでもというのだ。
「そやけどな」
「それでもですね」
「ほんまな」
 どうにもというのだった。
「今の状況はな」
「好ましくないですね」
「どうもな、打開してな」 
 その膠着をというのだ。
「そしてや」
「勝利を掴みたいですね」
「出来たらな、しかしな」
 それはというのだ。
「今の状況やとな」
「それは難しいですね」
「それが現実や」
 サンダーバードにガムを噛みつつ話した、そのガムは歯磨きの為のものであり意識して歯全体に付けている。
「ほんまな」
「そうですね」
「しかしな」 
 それでもとだ、トウェインは言った。
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