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金木犀の許嫁
第三十一話 不倫をする位ならその一

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               第三十一話  不倫をする位なら 
 朝食を食べて午前中の十時まで家で過ごしてだった、五人は真昼達の実家を後にした。すると迎えに来た幸雄は真面目な顔で四人に対して話した。
「お昼は難波で食べまして」
「それで、ですね」
「車でです」
「帰りますね」
「そうしましょう」
 四人に言うのだった。
「これから」
「そうしてくれますか」
「はい、そして」
 それにというのだった。
「車もありますので」
「置いてあるものが」
「はい、それにまた乗って」
「神戸に帰りますね」
「そうしましょう、それでなのですが」
 ここで真昼は幸雄に尋ねた。
「幸雄さん昨日の夜は」
「はい、難波の方で」
「カプセルホテルに入って」
「そしてです」 
 そのうえでというのだ。
「休んでいました」
「そうでしたか」
「お風呂も入りましたし」
「そうなんですか」
「すっきりしています」
「二日酔いもですね」
「なくてです」
 それでというのだ。
「気分よくです」
「今もですね」
「迎えに来られました」
「それは何よりですね」
「それでお昼ですが」
 幸雄は昼食の話もした。
「これからですが」
「難波で食べますね」
「何がいいでしょうか」
「そうですね、難波ですと」
 この場所だからだとだ、真昼は答えた。
「串カツとかですね」
「豚まんもありますね」
「それに餃子も」
「そうですね」
「あとラーメンも」
「豚まんや餃子は蓬莱で」 
 この店でというのだ。
「ラーメンは金龍ですね」
「カレーもありますね」
「自由軒です」
「そうですね」
「甘いものなら」
 幸雄はこちらの話もした。
「善哉もあります」
「夫婦善哉ですね」
「そしてアイスキャンデーは」
 これはというと。
「北極です」
「何でもありますね」
「他にもです」
「色々なお店があって」
「それで、です」
 そうであるからだというのだ。
「食べるものにはです」
「困らないですね」
「食いだおれの街なので」
 そうであるからだというのだ。
「まさにです」
「食べるものにはですね」
「困らないです」
 そうだというのだ。
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