第二十八話 侮りその九
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「本当に」
「全くだよ」
「そうだよね」
「だからね」
それでというのだ。
「僕もゼットの案に賛成したいけれど」
「肝心に会うとなると」
「それがね」
どうにもというのだ。
「出来ないから」
「難しいね」
「彼等を知ることはね」
「どうすべきか」
「僕も考えが出ないよ」
「そうなんだ」
「悪いけれどね」
「いや、悪くはない」
カオスがこう言ってきた。
「出ないのは私も同じだ」
「それでなんだね」
「うむ、おそらく誰もがな」
「そうなんだよね」
エンドルフは今度は困った顔で話した。
「これが」
「どうして彼等の情報収集を行うか」
「その方法がね」
「ううむ、異空間になぞいられてだ」
ワイズルーも首を捻って述べた。
「そこから神出鬼没ならな」
「本当にお手上げですよね、宇宙ならまだ行けますよ」
クレオンはその場所ならと言った。
「ザンギャックさん達みたいに」
「そうだな」
「考えてみたら度の組織もです」
それこそというのだ。
「独特の場所にいて」
「それなりに行き来しにくいな」
「はい、ですが連中は異空間ですから」
「他の組織より遥かに行き来しにくい」
「そうなんですよね」
「まだね」
ヨドンナはゼット達シャドーラインの面々を見て言った。
「ゼットさん達の方には行けるよ」
「俺達の方もちょっと行きにくいがな」
「けれどまだね」
「ダグデド達のところよりはな」
「遥かに行きやすいよ」
「行き来の仕方を知らなくてもな」
「まだね」
「奴等の世界はあまりにも特異ですな」
モルクが見てもだった。
「異空間と簡単に言っても」
「そうなんですよね、次元も違う感じで」
「全く以て面妖な」
「そうした場所ですよね」
クレオンはモルクに応えて話した。
「どうも」
「だからあちらに誰か忍び込ませることもな」
「出来ないですね」
「だから何もじゃ」
「知ることが出来ないですね」
「あの者達のことはな」
「手詰まりでしょうか」
実に嫌そうにだ、クバルは言った。
「これは」
「それを認めては駄目です」
すぐにだ、ナリアはそのクバルに注意した。
「諦めてはです」
「それで終了ですね」
「はい、ですから」
そうなるからだというのだ。
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