第二十八話 侮りその八
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「スパイを送り込むことも」
「無理だな」
「そうかと。諜報機の類を潜ませることも」
「その異空間の場所もわからねえしな」
「そもそも異空間ですと」
「どうやって行き来するか」
「全くわかりません」
そうだというのだ。
「そちらもです」
「出来ねえな」
「残念ですが」
「つくづく手詰まりなんだよな」
テッキュウは苦々し気に語った。
「戦隊の連中のことはわかってもな」
「連中も琴はわからねえな」
ヤーブンが応えた。
「これがな」
「その通りだからな」
「厄介なことだな、だからあんたも言ったな」
ヤーブンはゼットを見て彼に言った。
「威力偵察でな」
「戦って相手を見極めようかってな」
「そこで知ろうって言ったんだな」
「ああ、戦うことも会うことだろ」
ゼットはヤーブンに顔を向けてそうだと話した。
「結局は」
「その通りだ」
ヤーブンも否定しなかった。
「まさにな」
「それでだ」
「あんたもそう言ったな」
「ああ、しかし考えてみるとな」
ゼットは考える顔でこうも言った。
「連中が何時出て来るか」
「戦うにしてもな」
「それもわからねえからな」
「ドクターマンを狙ってるにしてもな」
「そこもわからねえからな」
「だからだ」
それでというのだ。
「本当にな」
「威力偵察もな」
「難しいな」
「そうだな」
ゼットもそのことを認めた。
「どうもな」
「だからな」
それでというのだった。
「もうこれはな」
「手詰まりだな」
「残念だがな」
「そうなるな」
「しかしそれで何もしないでいられるか」
エンドルフは言った。
「果たして」
「そんな筈がないね」
ヨドンナが答えた。
「僕達としては」
「そうだね」
「うん、無策はね」
「この場合自殺行為だよ」
「何と言ってもね」
「だから何とかして」
「彼等のことを知らないと駄目だよ、しかし威力偵察も難しい」
損害が出るので避けるべきだというその手段もというのだ。
「それならね」
「どうするかだね」
「本当にね」
まさにというのだ。
「それが大事だよ」
「そうだね」
「さもないと」
「連中に後れを取って」
「倒されるのはどちらか」
「言うまでもないよ」
エンドルフはまさにと話した。
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