第二十八話 侮りその三
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「一体」
「皆で行こう、挨拶も兼ねてね」
「ドクターマンへのだな」
「うん、そうしてね」
「攫ってだな」
「協力してもらおう、嫌だっていうなら」
ドクターマン本人がというのだ。
「脳味噌だけ取り出してね」
「知識と技術を吐き出させるな」
「そうしようね」
何でもないといった様に明るく言ってだった。
ダグデドはギアの者達が復活したことを何でもないといった口調で軽く扱った、はっきり言えば侮っていた。
それは彼の仲間達も同じだった、そしてそのことは戦隊の面々もわかっていた。
「ダグデド達は強い、だからこそだ」
「俺達を侮っているな」
「そうだ」
カニスカはギブケンに強い声で答えた、今彼等はキャンプ場でバーベキューを楽しんでいて飲んで食べながら話をしている。
「間違いなくな」
「そうだな、バスコもだ」
ギブケンはカニスカの言葉を受けて述べた。
「あいつもだ」
「人を侮るな」
「自分しかない奴だからな」
「自分以外の人間を侮るな」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「侮ってだ」
「動くな」
「飄々としている様でだ」
その実はというのだ。
「自分しかなくてな」
「自分以外の全ての者を馬鹿にしているか」
「心の底からな」
「そうだな」
「だからだ」
それでというのだ。
「今もだ」
「我々を侮ってだな」
「考えてな」
「動いて来るな」
「間違いなくな」
「それはプラジアも同じだ」
ゴセイナイトも言ってきた。
「自分しかない」
「そして自分以外の者を侮っているな」
「それも馬鹿にしている」
彼もというのだ。
「徹底的にな」
「ダグデド達と同じだな」
「若しだ」
ここでゴセイナイトはこうも言った。
「我々を、そしてギアの者達を公平に見るとな」
「決して侮れないですな」
ディボウスキも言ってきた。
「我々は」
「何しろ一度敗れているのだ」
カニスカはディボウスキに答えた。
「奴等はな」
「それなら慎重になりますな」
「その筈だが」
それがというのだ。
「奴等は何よりもだ」
「自分しかないので」
「慎重になろうと思ってもな」
「侮りの気持ちが高まりですな」
「そうだ、だからだ」
「我々を侮り」
そうしてというのだ。
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