第76話「4号ことダークネス・ブリリアンスという女は、この時を待っていた」
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らの脱出に成功する。
同時に、だ。
彗星内部に列を為すカラクルム級戦闘艦以下の千万隻もの大艦隊、多数の惑星を確認した。その重要情報は、即座に司令部へ伝達される。
こうして、だ。
白色彗星は、帝星ガトランティスの本拠地と断定された。
イスカンダル航海に勝るとも劣らない苦難を乗り越えつつ、宇宙戦艦ヤマトは目的地である惑星テレザート、伝説の女神テレサの元に到達しようとしていた。
そして現在、宇宙戦艦ヤマトは作戦を実行した。
とはいうものの、だ。
どういうわけか敵がいなく、その敵が全て撃破されているではないか。直掩艦隊も、ミサイル艦隊も、地上戦力も。
敵の反応を入念に探したものの、反応はゼロ。空間騎兵隊と航空隊の目でも、そうであった。
いったい何があったんだという気持ちを胸に抱きながらも、作戦が実行される。
―――封印岩盤破壊するぞ作戦、である。
最も封印岩盤は、元々破壊が決定されていた。
作戦は、真田が指揮を執った。その際、”とある兵器”が使用される。こんなこともあろうかと、である。
それは解放寸前の余剰次元を内部に置いた一種の超小型波動機関で、真田が開発した爆弾―――波動掘削弾である。
この兵器は、《艦内工場》で開発されたものである。
波動掘削弾を指定ポイントに配置させた、真田。
そして、安全圏へ移った〈ヤマト〉からのコントロールにより起爆された。
威力が最大限に増幅される最適化された位置へ投下された掘削弾は、爆発時に衝撃波を岩盤全土へ放出。衝撃波は互いにぶつかっては合わさり、威力を増して岩盤を蝕んだ。
封印岩盤は接合を解かれ、バラバラとなり、岩盤はただの岩塊へと変ずる。
封印岩盤はテレザート星からの斤力を受けており、岩盤が崩壊するや、残骸は一挙に外部へと押し広げられていく。
そして岩盤が砕けると、星系の主たる恒星からの光が再びテレザートに差し込み始めた。その瞬間、美しい青い水の星―――伝説の惑星テレザートがその姿を見せた。
テレザート解放作戦、完遂。
しかし、まだ作戦は続いている。正確には、次の作戦が残っている、だ。―――テレザート降下作戦、である。
この作戦、想定していより円滑に進んだ。
というのも、だ。ガトランティスの航空基地があっても、宇宙戦艦ヤマトがあっさりと片付けたからである。三式弾で、だ。簡単だった。
その後は残党であるガトランティスの攻撃機が〈ヤマト〉迎撃せんとするも、イスカンダル航海の経験者が多くいる航空隊に敗北。加藤隊長は勿論、航空隊の紅一点の山本玲といった猛者もいるのだ。敗北など、あり得ないというものである。
脅威を排除した宇宙戦艦ヤマトは、高エ
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