第76話「4号ことダークネス・ブリリアンスという女は、この時を待っていた」
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遂に宇宙戦艦ヤマトは、女神テレサが座する伝説の惑星―――テレザートが存在する星系に到達した。
これまで〈ヤマト〉は、思いもよらない障害に遭遇し続けた。
太陽系を脱した後、テレザートの推定位置までの航路に存在する惑星シュトラバーゼで、避難民をガミラス定期便に渡して航路に戻れて一安心!…とはならず、反ガミラス統治破壊解放軍と名乗るハチャメチャ迷惑な集団が襲来。
そんな最中、アケーリアス文明調査団の一人―――レドランズ教授が行方をくらます。〈ヤマト〉は艦長代理こと古代進と、レドランズ教授の助手―――桂木透子に捜索を命じた。本来であれば古代進だけで向かう筈であったが、桂木透子が「一緒に連れてって欲しい」と懇願したため、共に行く事となった。
そんな最中、敵はただ眺めている訳ではなかった。ゼルグート級以下の解放軍艦はミサイルや魚雷を中心とした武装で、〈ヤマト〉とガミラス定期便を襲った。高みの見物が如くその場から動かずに、だ。
〈ヤマト〉は避難民を全て搭乗させることが無事に出来て、見事にガミラス定期便を守りきった。そう、〈ヤマト〉自ら囮となり、全ての反ガミラス統治破壊解放軍を撃滅することに成功したのだ。なお、ゼルグート級に座乗していた老年の敵指揮官は「裁きをォォオー!!」と連発したそう。
その際である。なんと、ガミラスの巨大爆弾―――「惑星間弾道弾」を使用したのだ。なぜ正規軍でもない解放軍が「惑星間弾道弾」を所有しているのか、〈ヤマト〉はそうだが、特にガミラス定期便は驚きを隠せず皆目検討もつかなかった。
漆黒の「惑星間弾道弾」は直径が940以上、全長が1500mを超える大きさ。その数は複数。彼らの反応は無理はなかった。
さて、だ。
レドランズ教授についてである。
捜索場所は遺跡。
案の定、というべきか。レドランズ教授は、そこにいた。
そこで、古代進は緊張を走らせた。それは、後に報告を受けたヤマトのクルー達も同じであった。
なんと彼がガトランティスにより諜報員化されていたことが判明し、乗組員らに緊張を走らせたである。その諜報員は自らの「大帝ズォーダー」と名乗ったことから、”諜報員化”された人物は皆「大帝ズォーダー」の”目”となるのではと推測される。
「大帝ズォーダー」より「悪魔の選択」を提示された古代は、どうすればいいのかと葛藤した。それもその筈だ。1隻しか選ばせないと提示されたのだ。ましてや、自分が愛する女性―――森雪がどれかのガミラス艦に乗っている。
そう。
「悪魔の選択」とは、森雪が乗っているガミラス艦を選ぶことにあるのだ。そして、そのどのガミラス艦には諜報員化された「蘇生体」なる存在が紛れ込んでいた。古代がどれかを選ばなかったら最後、ガミラス定期便すべてが沈む
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