第45話
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4spgをこなしながら街を見回っていたヴァン達が昼食を終えるとヴァンのザイファに通信が来た。
〜伝統地区〜
(この番号は…………何か掛かったか。)
ヴァンが通信を始めると映像にディンゴが映った。
「ヴァン――――――今、どこにいる?」
「ああ、ちょうど――――――…………?どうした?妙に慌ててるみてえだが。」
「―――――頼まれていた件だが早速、目立つ動きがあった。お前たちが二度出くわしたという護衛を連れた観光客を覚えているか?先ほど連中が騒ぎを起こしたらしい。」
「またですか…………?懲りない人達です。」
「ったく、今度は何をやらかしたんだ?」
ディンゴの話を聞き、昨日の護衛を連れた観光客達を思い出したフェリは眉を顰め、ヴァンは呆れた様子で訊ねた。
「…………周囲にいた目撃者の証言だ。現地の踊り子らしき少女に絡んで車に連れ込んだらしくてな。止めようとしたベレー帽の娘もついでに連れ込んで走り去ったらしい。」
「…………!」
「そ、それって…………!?」
「…………ギルドか警察には?」
ディンゴの話を聞き、観光客達が拉致を実行したことにヴァンは表情を厳しくし、アニエスは不安そうな表情で声を上げ、リゼットは冷静な表情で訊ねた。
「間が悪いことに今は無理そうだ。」
ディンゴの話通り、市内の数か所では喧嘩が発生し、その対処に警察や遊撃士達が駆り出されていた。
「…………市内各地で同時多発的にケンカ騒ぎが起きたようでな。その対処に追われているらしい。」
喧嘩の様子を見つめながらディンゴはヴァン達に状況を説明した。
「おいおい、そいつは…………」
「…………ヴァン様。」
「ああ――――――ディンゴ、駐車場で落ち合うぞ。詳しい話は車で聞く…………!」
一方その頃、拉致を実行した観光客達は護衛の運転によって車でどこかに向かっていた。
「イ―――――ヤッハァ――――!」
「オラオラ、ガンガン飛ばせや!」
車内にいる観光客達は自分達の目的を達成したことに気分がいいのか声を上げたり、護衛達に更にスピードを上げるように指示をした。
「ねえ、降ろしてよー!」
「は、早く街に引き返さないと訴えますよっ!」
そこに後部座席でそれぞれ両腕を拘束されたシャヒーナとマリエルが自分達を解放するように要求した。
「はは、心配しなくてもガキや幼児体型には興味ないからさ!」
「むっ、誰がガキだコラーっ!」
「セ、セクハラでも訴えますっ!」
観光客の一人の指摘にシャヒーナとマリエルはそれぞれ反論した。
「静かにしてろっつんだ、アア!?」
「…………っ!」
「
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