第45話
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えた。
「アルカロイド…………一部の植物から抽出されるという。」
「ええ、麻酔薬などの原料にも使われる成分ですね。――――――植物の種類、用法・用量によっては幻覚や覚醒作用をもたらすものもあります。」
「…………!」
「ハッ、予想通りだったみてぇだな。」
「ああ――――――”ドラッグの材料。”メッセルダムの事件にも関係してたのは間違いねぇだろう。」
アニエスとリゼットの話を聞いたフェリは目を見開き、アーロンの言葉に頷いたヴァンはある推測をした。
「サ、サルバッドにそんなものが………」
「すごいスクープですっ…………!」
ヴァン達の話を聞いていたシャヒーナは驚き、マリエルは興奮した様子で声を上げた。
「フッ、一月近く探っていた私達に追いつくとはね…………――――――”やはり”直接ここに乗り込んできて正解だったようだ。」
「…………!?」
「へえ…………?」
「…………目的は同じ。だが協力に来たってノリでもなさそうですね?」
「え…………」
意味ありげな笑みを浮かべたシェリド公太子の言葉を聞いたフェリは驚き、あることを察したアーロンは興味ありげな表情を浮かべ、ヴァンは真剣な表情でシェリド公太子に問いかけ、その問いかけを聞いたアニエスは呆けた声を出した。
「フフ…………君とは個人的には気が合いそうだとは思ったんだが。元々、そちらのメイド君の”出向元”とは折り合いが悪くてね。」
「…………恐れいります。」
シェリド公太子の指摘に対してリゼットは静かな表情で答えた。
「何より信用できないのは君だよ、ヴァン・アークライド君。マルドゥック社の社外テスターにして表と裏のどちらにも顔が利く特異な立場。………場合によっては”彼ら”と裏で繋がっている可能性もありそうだ。」
「っ…………そんな!?」
「ハア…………?コイツがアルマータとか?」
「ま、確かに筋さえ通せばどんな連中の依頼も受ける可能性はありますがね――――――」
「でもあり得ません…………あの人たちは幾つも一線を踏み越えていますから。その時点でヴァンさんが受ける可能性はゼロだと思います。」
シェリド公太子がヴァンがアルマータと繋がっている事を疑っていることにフェリは信じられない表情で声を上げ、アーロンは困惑の表情を浮かべ、ヴァンは苦笑し、アニエスは否定の意見と指摘をした。
「…………」
「アニエスさん…………」
「ふふ、良い助手を持ったね。だが――――――それとこれとは話が別だ。」
アニエスの意見に対して苦笑したシェリド公太子は指を鳴らした。するとナージェが前に出て自身の武装である中東系の剣を構え、シェリド公太子自身の戦闘の
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