第45話
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はあったが、戦闘能力自体は低かったので、全員ケガもなく観光客達を制圧した。
「ふうっ………」
「妙な”気”を纏ってやがったが所詮はザコだったな。」
「やったあ!すごいよ、フェリたち!!」
「ううっ、助かりました〜…………もう服が砂だらけで――――――」
ヴァン達の勝利にシャヒーナは喜びの声を上げ、マリエルは安堵の溜息を吐いた。するとその時地下水路でも現れた天使型の傀儡がヴァン達の上に現れ――――――
「―――――上だ!!」
気配に気づいたヴァンは上を見上げて警告し、フェリとリゼットはそれぞれ人形に銃撃を行ったが人形は腕を振り回して襲い掛かる銃弾を弾いた。
「っ………やっぱり…………!」
「潜んでやがったのかよ…………!」
「高見の見物は終わりだ――――――居るんだろうが、出てこいや!」
「なるほど、私が潜んでいる可能性に備えていましたか。」
ヴァンの言葉に対して女性の声が聞こえると上の物陰にいつのまにか白銀の娘がいた。
「アルマータの手先――――――いえ、暗殺者ですか?」
「否定します――――――彼らとは”契約”を結んでいるに過ぎません。そして今回、私と”イシュタンティ”の役目は”ここまで”です。」
フェリの問いかけに対して白銀の娘は淡々とした口調で答えた。
「イシュタンティ…………そいつがその”天使”の名前か。」
「…………どうやら現代の技術で製造されたものでは無さそうですね。その斬撃痕――――――MK社の調査記録に類似のものがあったと記憶しています。―――先々月に全滅した、アイゼンシルト中隊についての。」
「…………!」
「あの幹部の”古巣”の…………アイーダさんたちを襲った…………!?」
リゼットの分析を聞き、目の前の白銀の娘がアイーダ達の全滅に関わっていることに気づいたアニエスは目を見開き、フェリは驚きの表情で娘に確認した。
「肯定します――――――契約の一環として。女性中隊長は想定以上の強敵でした。敬意を表します。」
「ッ………ああああっ!?」
娘の答えを聞き、娘がアイーダ達の仇の一人であると知ったフェリは我を忘れて娘目掛けて銃撃を放ったが、物陰に隠れている娘には命中しなかった。
「…………フェリ様。」
「…………はあっはあっ…………」
フェリの様子を見かねたリゼットがフェリを声をかけるとフェリは我に返り、攻撃を中断して息を切らしていた。
「一連の”実地検証”は完了しました。交戦のオーダーは受けていないため私達は失礼します。」
娘は宣言した後その場から跳躍し、天使の傀儡――――――イシュタンティが差し出した片腕に乗った。
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