第一章
[2]次話
趣味は節約
OLの仁藤都の趣味は節約である、きりっとした貌で眼鏡をかけ細面で長身ですらりとしたスタイルだ。長い黒髪をポニーテールにしている。
その彼女がだ、いつも会社で言っていた。
「メモは隅から隅までね」
「使うことよね」
「無駄なく」
「そうすることよね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「ボールペンも何でもよ」
「完全に出なくなるまで使う」
「消しゴムもそうなるまで」
「兎に角最後まで使う」
「そうすることね」
「お風呂だってね」
こちらもというのだ。
「お湯は何日もね」
「あっためなおす」
「そうして入る」
「そうすることね」
「ボディーソープもシャンプーも考えて」
そうしてというのだ。
「節約よ、買うにしてもね」
「安いお店よね」
「ドラッグストアとか生活用品のお店とか」
「ボディーソープとかはそうしたところで買うと安いから」
「それでよね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「食品はスーパーでね」
「特価でまとめて買う」
「あと半額」
「それで買う」
「そうするのよね」
「そうよ、服も着られるだけ着て」
こちらの話もした。
「木綿だとね」
「ボロボロになったら雑巾にする」
「そうして使えるまで使う」
「そうするのね」
「多少破れたりほつれたら」
その程度ならというのだ。
「もうね」
「縫えばいい」
「自分でそうすればいい」
「そうよね」
「お洗濯もクリーニングはそうするしかない時に頼んで」
そうしてというのだ。
「自分でお洗濯する、その時もお洗濯のお水や洗剤はね」
「節約する」
「出来る限りね」
「そうすることよ。お酒だって安いお酒ですぐに酔えるでしょ」
実は酒好きなのでこちらの話もした。
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