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星河の覇皇
第八十七部第一章 シャイターンの復活その六十三

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「決定しましょう」
「そうだな、ではそれぞれの意見を述べてもらう」
 会議の参加者達に告げた。
「今よりな」
「わかりました、それでは」
「これより」
 会議の参加者達も応えてだった。
 皆それぞれの意見を述べた、どの者も賛成でありそして誰もが補給や整備のことを念頭に置いていた。その彼等の意見を受けてだった。
 アッディーンは強い声でだ、こう言った。
「若しここで補給や整備を軽視してだ」
「そのうえで進軍を主張していれば」
「私はその者を更迭していた」
 こうマナーマに答えた。
「補給なくして戦争はないからな」
「勝てないので」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「私も考えた、そしてだ」
「これよりですね」
「すぐに進軍を停止し」
 そしてというのだ。
「然るべき場所にだ」
「拠点をもうけますね」
「バスラ星系からさらにな、バスラ星系で十分と思ったが」
 それでもというのだ。
「進軍が思ったより急でだ」
「実際に行うとですね」
「バスラ星系からさらにだ」 
 ティムール領の中にというのだ。
「拠点を設けることがな」
「必要とですね」
「認識したからな」
 それだけにというのだ。
「ここはな」
「新たに拠点を設けますね」
「そうしたい、そしてそこでだ」
「補給物資を集積させ」
「整備施設も集めてな」
「拠点としますね」
「バスラに集めた整備施設を移動させ」
 その新たな拠点にというのだ。
「バスラに一旦物資を集積させ」
「そこからですね」
「バスラ星系から移動させた物資をな」
「その星系に集積させて」
「二段重ねでだ」
 マナーマに話した。
「補給を行いたい」
「ではどの星系を拠点としますか」
 シンダントは冷静な声であった、その声でアッディーンに問うた。
「一体」
「そのことだな」
「はい、どちらに」
「私としてはだ」
 アッディーンはすぐに答えた。
「今より私が直接率いる第一軍が入るだ」
「アバダン星系ですか」
「そこに入りだ」
 そうしてというのだ。
「即座にだ」
「そこにですね」
「物資を集めさせる」
「設備も」
「そして戦力も集結させてな」
「拠点としますか」
「ここがぎりぎりだ」
 アッディーンはこうも言った。
「的確な進軍のな、だからな」
「アバダン星系をですね」
「拠点とする、幸いあの星系に敵の戦力は存在していない」
 既に全て撤退しているのだ。
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