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ハッピークローバー
第百三十九話 姉の忠告その五

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「それはな」
「それだけで幸せね」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「それだけでな」
「本当にそうね、言われると」
 富美子はカップ焼きそばをすすってビールを飲んでから応えた、飲んで食べてこの組み合わせは最強だと思った。
「何もない」
「そのことってな」
「幸せね」
「だからお姉さんはな」
「いいことしてるのね」
「妹のトミを気遣って護ってるな」
「いいお姉ちゃんね」
「そうだよ、それでトミも俺もな」
 越智はさらに言った。
「自分自身でもな」
「ちゃんと用心して」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「本当にな」
「幸せになることね」
「そうだよ、まあ災害が起こったらな」
「どうしようもないわね」
「その時はその中でどうするかだな」 
 災害に被災したその中でというのだ。
「本当に」
「頑張ることね」
「さっき言ったどの場所でもね」
「神戸でも東北でも」
「熊本も新潟も北陸もな」
「被災した人達皆頑張って」
「耐えてな」
 大変なその中をというのだ。
「やっていってくれてな」
「何とかなったわね」
「何処もな」
「そうだったわね」
「むしろ他の連中が馬鹿やるな」
 こうした時はというのだ。
「変な活動家がパフォーマンスしたりな」
「ああ、政治家でもいるわね」
「被災地に無理に入ってな」
 入るなと止められているのにだ。
「被災者の人達のカレー食ったりな」
「あれ酷かったわね」
「自衛隊の人達が救助や復興の活動していてな」
 そうしてくれているのにというのだ。
「来るなとか言ったりな」
「そうしたことして」
「そしてな」 
「嫌な事態にしているわね」
「そうした連中がやらかすけれどな」
「被災している人達は我慢しているわね」 
 尚市民運動家のはしりである作家の小田実は被災しそれで文句を言って叱られるという醜態を晒している。
「いつもね」
「そのことは何時見てもな」
「凄いわね、若しも」
 富美子は真剣な顔で言った。
「私達が実際に被災したら」
「ああ出来るか」
「自信ないわね」
「ああ、ただそうしたいよな」
「そうね」
 確かな顔でだ、富美子は越智に答えた。
「本当に」
「そうだよな、俺もそう思うよ」
 越智も心から言葉を返した。
「被災してもな」
「ああして我慢して耐えている人達みたいにね」
「マナーを守ってな」
「助けてくれる人達や復興を信じる」
「そうありたいな」
「そうよね」
「それでもっと言えばな」
 こうもだ、越智は言ったのだった。
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