第二章
[8]前話
何処にどのテーブルがあるか完全に覚えて店のメニューもだった。
覚えて接客も板についてレジも慣れてだった。
「小川さん慣れたわね」
「はい、自分でも思います」
麗子に見せの中で答えた。
「最初の頃と比べたら」
「私だって最初はそうだったのよ」
麗子は彩花に笑って話した。
「本当にね」
「右も左もわからないで」
「戸惑ってばかりだったけれど」
そうだったがというのだ。
「けれどね」
「今はですね」
「店長さんにも頼りにしてもらってるし」
「私もそうなりますか」
「きっとね。誰も最初は何も出来ないけれど」
「やっていってですね」
「経験を積んでいってね」
そうしてというのだ。
「出来る様になるのよ」
「そういうことでね」
「だから今日もね」
「はい、頑張っていきます」
店の制服姿、メルヘンな感じのブラウスと膝までのスカート姿で応えた。そうしてアルバイトも励んでいき。
やがて新入りの高校生の娘の教育係になったが。
「あの娘いつも小川さんのこと言ってるわ」
「そうなんですか」
「お仕事が出来て教え方も凄くわかりやすいって」
麗子は彩花に笑顔で話した。
「言ってるわ」
「そうなんですね」
「そうなのよ」
「私入ったばかりの時は何もわからなかったですが」
「今はそう言われてるわ」
「やっていってるからですよ」
「そう、本当に最初は何もわからなくても」
それでもというのだ。
「やっていったらね」
「経験を積めばですね」
「そうなるのよ」
こう彩花に言った、彩花はその話を言われてからこの日もアルバイトに励んだ。そして家で母にこのことを話すと笑顔で言われた。
「そう、やっぱりやっていくことよ」
「経験を積むことね」
「そうしていったらよくなるのよ」
「最初は何もわからなくても」
「わかってきて出来る様になって」
そうしてというのだ。
「教えられも出来るのよ」
「私でもなのね」
「誰でも何でもね」
「そうなるのね」
「そのことがわかったわね」
「ええ、よくね」
母の言葉に笑顔で頷いた、そうして自分もそう考え言う様になった。誰でも最初は何も出来ないがやっていくと出来る様になると。
新人も経験を積むと 完
2024・8・18
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