第二章
[8]前話
「今もね」
「お握り美味しいでしょ」
「ええ」
実家の晩ご飯はお握りがあったがそれを食べつつ話した。
「凄くね」
「やっぱり何かあるとね」
「お握りなのね」
「お母さんはね、そしてそれは」
「私もそうなったわ」
「そうね、それじゃあね」
それにというのだった。
「あんたもね」
「これからは自分でも握っていくわ」
笑顔で言ってだった。
貴音は母そして大人しそうな外見で銀行員をしている父と一緒にお握りを食べた。一人暮らしをしえいる間も何かあるとだった。
自分で握って食べた、それは大学を卒業して就職しても結婚しても変わらず。
小学生になった息子にだ、こう聞かれた。
「お母さんお握り好き?」
「ええ、大好きよ」
息子にあの時の母の様に笑顔で答えた。
「美味しいし手軽に食べられるでしょ」
「うん、凄くね」
「だからよ」
「お母さんよくお握り握るんだ」
「そして皆で食べるのよ」
「僕やお父さんと一緒に」
「家族でね」
こう息子に話した。
「そうしてるのよ」
「そうなんだ」
「そしてね」
貴音はさらに話した。
「これからもね」
「お握りをだね」
「食べましょう、あんたも好きよね」
「うん、大好きだよ」
息子は笑顔で答えた。
「凄くね」
「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお家に行っても出るわよ」
「お祖母ちゃんが握ってくれるね」
「そうよ、うちでもお祖母ちゃんのお家でも食べましょう」
「そうするよ」
笑顔で話してそうしてだった。
今は息子それに夫と自分が握ったお握りそして実家で母が握ったそれを食べていった。今は二代になったがどちらも美味かった。
お母さんが握ったお握り 完
2024・8・18
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