暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-Part11/奇怪な末路
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化を引き起こしてるんだ」
廃人化、と聞いて一同に衝撃が走った。
(いったいなぜこんな有様に?何もきっかけがなしにこんなことになるはずがないのは確かだが…)
ついさっきまで、何とかバロムの元から人質を解放しそのまま奴をやっつけてやろうかと思っていたのに、直接何も手を下さないままバロムの方が勝手にくたばる結末を辿るとは、誰も予想だにしないことであった。
「何があったんだデルフ」
サイトは、この場にずっといさせられていたデルフに、自分たちが来るまでのバロムの様子を尋ねる。
「わからねぇ、ただ夜中…こいつは寝ている間に急に悲鳴をあげやがってよ、狂ったように苦しんだと思ったら、今度は糸が切れた人形みたいに倒れたんだ。それからずっとこのザマだ」
「……」
ムサシもバロムの様子に表情が険しくなっていた。TEAM EYESとしての経験と勘が、間違いなく何かが起きたと捉えていた。それも目に見えない、何かもっと恐ろしい力が、バロムをここようにした。
「腑に落ちんが、まだいいだろう。この様では、もう二度と悪事を働くどころか、他人の介護無くしては生きられないだろうな。
こやつは我々で厳重に拘束した上で回収しよう。盗まれたものも持ち主に変換しなければ」
正直何が起きたのか察することも難しい。でもこのままバロムを放置するわけにいかない。アニエスは銃士隊の仲間たちと共にバロムをひとまず回収することにした。



サイトたちはひとまず外に出て、拘束され担架に乗せられたバロムがアニエスたち銃士隊に更迭されていく様を見届けた。盗まれたマジックアイテムや金銀財宝も同じく銃士隊の隊員たちによって全て元の所持者に戻すために回収され、今後は元の所持者の特定に追われていくだろう。
「なんでぃ、せっかく久方ぶりに旦那が俺を振るってくれるんじゃないかって期待してたのによ」
バロムが更迭され、ジャンバード内の盗品が銃士隊の隊員たちの手で運ばれてゆくのを見届ける中、活躍の場を求めている地下水は、肩透かしを食らってがっかりした。
「デルフリンガー、だったな。あのバロッサ星人…ブラックとか言う女たちから報復を受けたわけではないのか?」
「いや、昨日からずっとここにはあのふざけた野郎と俺しかいなかったぜ」
地下水の愚痴を無視したシュウからの質問にも、自分でも何が起きたのかさっぱりと言った様子のデルフ。しかもブラックたちの報復によるものでもないらしい。
「例のブラックって子達もきっと違うだろうね。その子達がこんなことできるっていうなら、あたしたちに助けなんて求めることも、この変な亜人にいいように使われることもなかっただろうし」
マチルダもデルフの言ったブラックの仕業ではないという話に信憑性を覚える。彼女の言う通り、ブラックたちがバロムへの復讐が可能なら、そもそもこんな事態にも
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