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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-Part10/盗人猛々しき
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二人の変身と共に、バロムの意のままとなっていたジャンボットと、二人のウルトラマンたちの戦いが始まった。
血走らせるように赤く輝く眼光を放つジャンボットが振るう戦斧『バトルアックス』が、ゼロのゼロスラッガー、ネクサスのシュトロームソードと衝突する。
二人のウルトラマンを同時に相手取りながら、ジャンボットはバトルアックスを用いて二人を押し返す。
押し返された二人に向けて、勢いに乗るようにジャンボットがバトルアックスをぶん回して二人を文字通り叩き切ろうとする。二人は持ち直し、ジャンボットの攻撃をそれぞれの武器で防ぐ。その際の武器と武器の激突の反動を利用して、二人はジャンボットから一定の距離を空けさせる。
 ネクサスはその際に〈パーティクルフェザー〉を数発飛ばしてジャンボットに浴びせ、その間にゼロが上空を飛び越えジャンボットの後ろに回る。そこからすかさずジャンボットの背に向けて、炎を纏った蹴りを叩き入れた。
〈ウルトラゼロキック!〉
「デヤァ!」
炎の蹴りは、ネクサスの光刃を受け火花に包まれるジャンボットの背中に勢いよく当たった。
しかし、ガコォン!と金属音が鳴り響砕けに止まり、ジャンボットへのダメージは見受けられなかったそれどころか、
「っが…っつぅ〜、かってぇ…!」
当人であるゼロが逆に、蹴りを入れた足を痛める事態となった。ゼロの方をぬぅっと振り返ったジャンボットの赤い眼光が彼を捉える。
「平賀、離れろ!」
ネクサスの呼びかけが入る。彼はその時、抜刀に似た構えで
両手に稲妻状のエネルギーを貯めていた。ジャンボットがネクサスの仕掛けに気づいて再び彼の方を見やると同時に、ゼロは言われた通り離れると、ネクサスの十字形の光線がジャンボットに直撃した。
〈クロスレイ?シュトローム〉
「ディア!」
ネクサスの光線でボディに火花が散るジャンボット。
やったか?つい呟きそうになったが、口に出すと現実になりそうだったので心の中に留めるゼロ。しかし、煙が晴れようとしたところで、その中からエメラルド色の光線と、鋼鉄の拳がそれぞれゼロとネクサスに直撃してしまう。
「ドォワ!?」「グア!」
二人が吹き飛ぶと同時に、煙の中から依然として傷ひとつない姿で仁王立ちしているジャンボットが現れた。
「ってぇ…こいつ、とんでもねぇパワーだ。それに馬鹿みてぇに固ぇ。ったく、少しは効いてくれよな」
全く堪えていない様子のジャンボットを見て、ゼロが愚痴を溢す。
「バロバロバロぉ!どうだ光の戦士ども、これが俺様のジャンボットの力よ!」
「あの野郎…」
内部からバロムの勝ち誇る声が轟く。人のものを盗んでおきながら私物化し勝ち誇るその姿は頭にくるものがあった。
「元よりビースト共との戦いから人類を守るために作られた兵器。俺たちのような戦力の敵を相手取ることも想定
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