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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-Part10/盗人猛々しき
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んだよ。いい加減略奪から足を洗うことを一族全員で考えろや」
当然、それこそが許しがたい悪。ウルトラマンとして見過ごすわけにいかない。ゼロは批難しつつ、説教混じりに諭すが、やはりバロムは聞き入れようとしなかった。
「いい子ぶったセリフ吐いてんじゃねぇ!生き方を変えるってのはな、それまでの自分を否定することなんだよ!それもわからずありきたりな正義を俺に押し付けんじゃねぇ!」
「だから大人しく盗まれろって?てめえこそお前らの勝手な趣向を押し付けてんじゃねぇ!」
言ってる言葉はある意味心理的だが、こんな奴が言ったところで悪事の言い訳以外の何でもない。わかりあうことはできないのだと悟るしかなかった。
「ええい、どこまでもうるさい奴め。そこの小娘共々いい加減黙らせてやる」
すると、バロムはこの部屋の中に山のように積み上がった宝の山の中から一振りの片刃の長剣を取り出し、その剣に向けて高圧的に命令する。
「おい、しっかり働けよ」
「っち、なんだって俺がてめえみたいなコソ泥に従わなきゃいけねぇんだ」
「あぁ?まだんなこと言ってるのか。今はこのバロム様が貴様のご主人様なんだぞ。黙って従え」
「振るうにしたって、せめてそこの娘っ子一人くらい、巻き込まねぇでやれよ」
「ふん、小娘だろうが俺のお宝を奪いに来てやがるんだ。手を出すってなら殺すだけだ!黙って従え!」
バロムに話しかけられた剣は、驚くことにはっきりとした意識を持って返事をしてきた。しかもバロムに振り回されているのを、どうも快く思っていないらしい。
「その剣は、デルフ!?」
それを見た途端、ゼロは思わず叫んでしまう。
「あん?なんでこの剣の名を知ってる?」
「もしや…あなたが持っていたものですか?」
なぜか名前を言い当てたゼロに、アンリエッタとばがゼロを見る。言われてみてゼロも、デルフの名を口にした自分に疑問を抱く。
「…………なんでだろ」
少し間を置き、ようやく返ってきた返事に、アンリエッタとバロムはずるっ!と新喜劇の一幕のごとく足を滑らせた。
「ボケをかましやがって、俺を舐めてるのか!…ふん、まあいい。新たに手に入れたこの剣『デルフリンガー』のサビにしてやんよ!」
つい自分までずっこけてしまい、雰囲気に飲まれた自分を自省しつつ気を取り直してデルフを構え直すバロム。
「っへ、やってみろよコソ泥野郎!」
ゼロも一度アンリエッタを下がらせつつ、ニ本のゼロスラッガーを両手に取り、バロムと同時に互いに飛びかかった。
戦いの場としては狭すぎる場所だが、バロムが敵意を持っている以上は応戦するのみ。閉所で、狭い場所にアンリエッタという少女一人がいるのに無遠慮のまま刃を振るうバロムに、ゼロも彼女を守るべくゼロスラッガーで防ぎながらバロムに反撃、数打ほどこちらも叩き返してから、今度は自らバロム
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