黒星団-ブラックスターズ-Part10/盗人猛々しき
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も遅い。
さあシルバーブルーメ、ノーバ、そしてサツキ君!我らブラックスターズに歯向かうこの愚か者に
「ブラックさんってば!何度も呼んでるのに何無視してるんですか!」な、なんだサツキ君。今は大事なことを話してる時なんだぞ!」
「どうでもいいですよ!それより早く逃げましょう!」
「バカを言うな!ようやく奴を追い詰めた今こそがチャンスだろう!」
サツキが強引にブラックをその場から引っ張り出そうとする。ブラックはサツキに話を遮られて不満そうに言いながら抵抗して踏みとどまろうとする。調子に乗ってバロムへの報復以外何も考えておらず、サツキたちが何を伝えたがっているのかさえわかろうとしていなかった。
「なんだなんだ?せっかく俺を追い詰めたってのに逃げる気…
この時、完全に自分たちだけで話に集中するあまり、ブラックとバロムは気づいていなかった。
サータンの透明マントを失い、ついにジャンボットのセンサーで生体反応を探知されたバロムの姿を見つけたゼロたちが、絶対に逃がすまいと放った光線技のトリプルコンボが迫っていたことに。
「〈エメリウムスラッシュ〉!」
「〈ビームエメラルド〉!」
〈クロスレイ?シュトローム〉
「ディア!」
ゼロたちの光線が、バロム目掛けて放たれた。その射線の向こう側に、ブラックたちもいることに気づかないまま…。
「「え」」
三体の巨人たちの声でようやく彼らの方を向き、ようやく気づいたバロムとブラックだが、時すでに遅し。
「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
「「きゃあああああ!」」
「どわああああああ!!」
バロムに三人の光線が炸裂、等身大に縮んでいたバロムでは耐えられず、バロムは木っ端微塵に消し飛ばされた。そしてブラックスターズも、その爆風に煽られて大きく宙へ舞い上げられた。
「あ…」
一方でゼロたちも、ここで射線の向こう側にブラックスターズがいたことに気づいて呆気に取られていた。
「もおおおブラックさああん!だからあれだけ言ったのにぃ!!」
「し、仕方ないだろう!我らブラックスターズの威厳を誇示するには…」
「そもそも誇示するだけの威厳なんてなかったじゃないですかぁ!ブラックさんのバカぁ!」
「まぁブラックちゃんだしぃ〜」
「安心しろ。直撃だけは免れたし、この高さでも怪獣女である私たちにはどうと言うことはない」
何やら宙空で吹っ飛び、爆風で顔がやや黒くなっていながらも元気に会話している辺りどうやら無事らしい。
「おのれぇウルトラマンどもめぇ!これで勝ったと思うなよ!我らブラックスターズはいずれ、この星を侵略する!その時こそ貴様らの最期だ!首を洗って待っていろおおぉぉぉ…!」
遠くへ消え去りながら、ブラックが負け惜しみの捨て台詞を吐いていたが、その
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