黒星団-ブラックスターズ-part9/ブラックパニック
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
は、まるでシュウがあたかも無茶をしでかすことを見越したような口ぶりで忠告を入れてきた。しかも、さほど深い関わりがあったわけじゃないはずなのに、まるで知ったような口ぶりで声をかけてくる。しかも本人もなんでだろうかと首を傾げている。なんなのだこの男は、と思いつつも、テファとアンリエッタを乗せて車のドアを閉める。
「みなさん、可能であれば始祖の方舟…ジャンボットの動きを封じてください。隙を見せれば、私の手で止めて見せます。」
「止める?あれを停止させる手段があるのか?」
ジャンボットを停止させる手段がある。それを聞いてシュウがアンリエッタにその詳細を訊く。
「はい。このように悪しき手のものから奪われることも想定事態はされておりました。故にジャンボットには、正義の心を宿す人工知能が組み込まれていると伝えられています」
「人工知能…」
あれだけの大型サイズのボディを動かすほどのロボットだ。元々今の地球の科学ではありえないほど高度な文明で作られたものだろうと察した。そんなものがどうしてもこの星に、神社に隠された秘宝として現存しているのか気になるところだが、今はそんなことを気にしてる場合ではないので置いておくことにした。
「ですが今のジャンボットは、あのように本来の自我が目覚めていない、操縦者の意ののままに動くだけの存在。ですが、始祖の方舟の管理者である私の声が届けば、ジャンボット自らの自我を目覚めさせ、あの者を船外へ追い出すことができるかもしれません」
「わかりました!とにかく奴の動きを止めればいいんですね」
なすべきことはわかった。なら後は、いつも通り戦ってアンリエッタの言う通りにやってみるだけだ。
「でもお二人の命が危険と思ったら、その時は破壊しても構いません!どうかあの痴れ者を仕留めて街をお守りください!」
最後にアンリエッタがそう言ったところで、サイトとシュウの二人を残し、アスカの車は暴れるジャンボットとは反対側の方角へと走っていった。
「さて、行けるか先輩?」
「問題ない。お前こそどうだ」
「無問題!」
隣に立つシュウを横目で見て、サイトはウルトラゼロアイを取り出す。コンディションを問う。既にエボルトラスターを握っている辺りいつでも行けるといった様子だ。
アンリエッタとテファは、アスカたちに託し、護衛役もクリスとタバサがやってくれている。ブラックたちには逃げられたが、今はジャンボットと、それを駆るバロッサ星人。
なら後は戦うだけだ。
「デュワ!」「ふん…!」
サイトがゼロアイを装着し、シュウはエボルトラスターを掲げて、二人はそれぞれ光の巨人へと変身した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ