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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part9/ブラックパニック
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て土に塗れた怒り顔を露わにした。
「あ、あら…私…」
「会長!」
今ブラックが転んだことがきっかけなのか、アンリエッタも音が切れたように座り込み、同時に催眠が切れて正気に戻っていた。それを見てサイトたちも彼女の元へ駆けつけて確保する。
すると、そんなサイトたちの耳に、ジャンバード内からのものと思わしき声が聞こえてきた。

『残念だったなぁ、この船はこのバロッサ星人バロム様が頂いたぜ!』

その声と同時に、サイトたちの前に電子モニターが現れ、顔にうずまきを描いた金色の怪人の姿が映された。
「な…き、貴様はバロッサ星人!」
ブラックはその顔を見てきっと睨みつける。
『俺もこの船のことは聞き及んでいてな、しかしその女の一族が厳重に管理してるせいで手を出せず、どうやって手に入れてやろうか悩んでいたところだったが、お前らみたいな間抜けな連中が掘り起こしてくれて助かったよ。おかげでこの船を掻っ払うことができたぜ』
「ま、間抜け…!ええいふざけるな、この船は我らブラックスターズのものだ!返せ卑怯者!」
『だーれがせっかく手に入れたブツをくれてやると思うんだよバーカ!一度手に入れた以上は俺のもんだ!』
「何をおぉ!」
ジャンバードの怪人、バロッサ星人のバロムから横取りをされて怒り心頭のブラックが抗議するが、当然バロムは聞き入れることはなかった。
「盗人猛々しいとはよく言ったものですわね。…いえ、あれを守る身でありながらみすみす奪われた私がとやかく言えることではないでしょうが…」
元は先祖の代から管理者の役目を担っていたアンリエッタとしては、盗人同士の身勝手な喧嘩に過ぎず、聞くに耐えないものであった。それだけに、こんな奴らに大切な始祖の方舟を奪われたことが情けなく思えていた。
「先輩が気に止むことなんてないです!盗んだこいつらが悪いんだ!」
落ち込むアンリエッタをサイトが励ました。
『この船を手に入れた以上、てめえらにも用はねぇ!まとめて全員踏み潰してくれる!行け、ジャンバード!戦闘形態に変形しろ!ジャンファイトだ!』
内部のバロムがジャンバードに命じると、ジャンバードはそれに呼応して浮上、船体の全域をエメラルドグリーンに輝かせる。その光の中で、ジャンバードの両翼が船体へと吸い込まれ、代わりに鋼鉄の両腕と両足が、そして甲冑で覆われたような顔が飛び出て、鋼鉄の武人へと姿を変えた。
『バロロロロロ!どうだ、これがジャンバードの真の姿にして戦闘形態、ジャンボットだ!』
「戦闘形態だと!?そんな機能まで搭載されていたのか?!」
ブラックはジャンバード入手に伴って、ジャンバードの情報を手に入れていた一方で、その全てを知り尽くしていたわけではなかったらしく、鉄人となったジャンバード、もといジャンボットに動揺していた。
その間にバロムはジャ
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