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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part9/ブラックパニック
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!騙されてはなりませんわ!こんな下らない計画のためだけに我が家の家宝を狙うなどと!何か別の、それも大きな悪意をきっかけとしているかもしれないわ)
イヤイヤとアンリエッタは首を横に振り、この女は実際に口に出したしょうもない理由のためではなく、間違いなく皆が思う類の地球侵略を目論む悪意ある異星人なのだと考えた。…というか、必死で自分に言い聞かせていた。
「会長!」
「無事か!?」
「や、やっと追いついた…」
そんな彼女の危機に、サイトと、シュウ、彼を追う形でテファが追いついた。
「済まん、隙を突かれて彼女を連れ攫われた」
「私が悪いの。会長と先輩が、私を庇ったから…」
サイトを見ると、シュウとテファはサイトに詫びた。あの病室にて一番近くにアンリエッタがいたのに、みすみす連れ攫われ今に至る状況に陥らせた責任を感じていた。話を聞いてサイトはこの状況に至るまでの流れを読んだ。恐らくあのブラックと言う女、あの場で最も戦力が劣るテファを敢えて真っ先に狙い、そこをアンリエッタが庇ったのだろう。
実際ほぼその通りである。このブラックスターズを名乗る女達の一人である銀髪の少女がテファとシュウに向けて酸性の粘液を飛ばし、アンリエッタがそれを庇う。シュウもそうくるとは予想していたのだが、そのわずか一瞬の隙を見た赤マントの少女がアンリエッタを触手でひっ捕らえ、そのまま病院を脱走、それをシュウたちが追ったことで現在に至る。
「いいさ。それよりあんた、会長を放せ!」
なってしまった以上は仕方ないし、今のところアンリエッタはまだ無事だ。ならここで何としても助け出さなければ。サイトはブラックスターズのリーダーに向けてアンリエッタの 引渡しを要求した。
「そうは行かん。彼女には、彼女の一族が隠している始祖の方舟の解放のために協力してもらう」
しかし当然、相手側はその要求を呑むはずもない。
「始祖の方舟?」
「我が家が先祖代々より守っている家宝です。彼女たちはそれを狙って私を拐かしたのです。サイトさん、どうか私に構わずこの者たちを!」
聞いたことない単語を見聞きして首を傾げたサイトに、アンリエッタが説明し、自分に構わずブラックスターズをやっつけるように申し出る。そうは言うが、だからと言ってアンリエッタに構わずあの女たちを倒すなんて簡単にやっていいことではない。ルイズのこともあるし、何より自分たちの良心の?責が躊躇させた。
「そうはさせない」
ブラックは、サイトたちがこちらに手を出す前にと手を振ってきた。胸元に手を突っ込み(サイトがうっかり鼻の下を伸ばし、シュウからは冷めた目で、テファからはちょっと軽蔑を込めた目で見られた)、そこから紐でくくりつけた五円玉を取り出し、アンリエッタの眼前に垂らす。
「五円玉…って、まさか催眠術?」
おそらく…いや確実にその手の
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