暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第八十二話 三人でのひのきしんその二十四

[8]前話 [2]次話
「好きになった人に」
「ずっとね」
「それであからさま態度を取りますね」
「それでわかるよね」
「わかるって何がですか?」
 そう言われても私にはわかりませんでした。
「一体」
「あっ、千里ちゃんはわかってないね」
「何がでしょうか」
 新一君がそうした子なのはわかってもです。
「一体」
「それでも皆わかってるからいいかな」
 笑顔で言われました。
「それでも」
「皆さんがわかっていて私がわかっていないんですか」
「そうだよ、詰所の皆もで」
 主任先生はさらに言われました。
「大教会単位でもね」
「わかっておられますか」
「結構有名になってるから」
 だからだというのです。
「それでね」
「そうですか」
「まあ大教会長さんがご存知かは知らないけれどね」
 こうも言われました。
「彼のそうしたことは有名だよ」
「新一君目立ちますからね」
 外見も行動もでよく喋るからです。
「明るいこともあって」
「あれで結構落ち込むこともあるよ」
「そうなんですか?」
 このことは少し驚きました。
「見たところですが」
「そうは見えないよね」
「いつも明るいって」
「それがちょっとしたことで落ち込むから」
「そうなんですね」
「すぐ立ち直るけれどね」
 それでもというのです。
「落ち込みやすいよ」
「そうした一面もあるんですね」
「だからね」
 それでというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ