並行世界の悟林
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
託されたことも果たせず、無駄死にさせてしまったことが悔しく、そして罪もない人々を笑いながら殺す人造人間に無謀にも超サイヤ人にもなれず、全く修行していない自分が向かおうとした時のことを。
“あ、あいつら…もう許せない!ピッコロさん達の仇を取ってやる!!”
“ま、待つだよ悟飯ちゃん!悟飯ちゃんが闘う必要なんかねえ!!おめえは小せえ子供だ!子供らしくしてりゃあええっ!!悟林ちゃんもピッコロもベジータさんも勝てねえような相手におめえが勝てるわけねえっ!!”
“そうだよ、悟飯ちゃんはパオズ山でお留守番してたら?散々修行サボっていたお前が勝てるわけないでしょ”
未来チチの自分を案じる言葉と未来悟林の冷めた言葉にカッとなった未来悟飯は八つ当たりのように叫んだ。
“僕は…僕はお姉ちゃんみたいにお父さんやみんなが死んでも平気な薄情者じゃないんだっ!!”
“はあ?”
“ご、悟飯ちゃん!何てことをっ!!”
いくら未来悟飯を溺愛していた未来チチもこの暴言には声が荒らんだ。
どれだけ平然を装っていても悟空の死や仲間の死に悲しんでいるのは母親の自分には分かるからだ。
しかし、幼い悟飯にそれを理解しろと言うのは無理がある。
“僕は人造人間を止めに…あうっ!?”
未来悟飯は勢い良く殴り飛ばされ、胸倉を超サイヤ人にもなっていない通常状態の未来悟林に掴まれて抵抗も出来ずに地面に叩き付けられた。
“超サイヤ人にもなっていない。全然本調子でもない私に手も足も出ない癖に思い上がるんじゃないよ!!闘うにしてもそれなりの力をつけてから闘えこの馬鹿!!”
それだけ言うと未来悟林は未来ブルマに歩み寄る。
“ブルマさん、町は危ないからここでしばらく身を隠してると良いよ。せめてトランクス君が大きくなるまでは”
人造人間と闘って分かったのだが、人造人間は気の感知は出来ないが聴覚が常人よりも遥かに強化されているらしく、僅かな物音にすら反応する。
トランクスが泣いてしまうと人造人間に居場所を教えるような物だ。
“分かったわ…しばらくお世話になるわね…”
色々なことがあって疲れたように言うブルマ。
そして泣き始めるトランクスにチチがあやし始めるとすぐに泣き止んだ。
伊達に2人の母親ではないと言うことだ。
“取り敢えず私は修行するよ。人造人間を…あれ?悟飯?まさか…!”
未来悟飯がいなくなっており、未来悟林は急いでニュースで知った人造人間の出現場所に向かった。
“人造人間!もう許さないぞ!ピッコロさんやみんなの仇を取ってやる!!”
2人の人造人間の前に立ち塞がる未来悟飯だが、返ってきたのは人造人間からの嘲笑である。
“ん?おい見ろよ18号、誰かと思えばピッコロと孫悟林
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ