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夢幻水滸伝
第三百六十一話 戦の期限その二

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「事実や」
「そう言ってくれますか」
「ああ、ボームがウルリクルミを出してきて」
「私は償還の術を出して」
「そしてやな」
「はい」
 まさにというのだ。
「ボーム君の攻勢を防ぎました」
「そやな、それでや」
「戦線は崩壊しませんでしたね」
「海でもな」
 トウェインは今度はエリカに顔を向けて話した。
「エリカちゃんが防いでくれたからな」
「何とかでした」
 そのエリカが真剣な顔で話した。
「ほんまに」
「ホーソーンは強いな」
「流石バイキングです」
 水で戦う職業の者だというのだ。
「強かったです」
「そやな、ほんまアメリカで水軍となるとな」
「ホーソーンちゃんですね」
「ちゃん付けか」
「友達なんで」
「それでか」
「はい、今は敵同士ですが」
 そうであるがというのだ。
「起きた世界では仲ええままなんで」
「ちゃん付けやねんな」
「そうです」
 まさにというのだ。
「お互いに」
「そやねんね」
「ちなみに交際はしてへんです」
 そうした間柄ではないというのだ。
「キスとかはないです」
「友達やな」
「そうです」
 まさにというのだ。
「私達は」
「そやねんな」
「そういえばこの世界で私達結婚出来ますね」
 このこともだ、エリカは言った。
「そうですね」
「ああ、年齢的にな」
 トウェインはそちらからと話した。
「十五から結婚出来るさかいな」
「どの地域でもですね」
「わい等星のモンは全員高校生やろ」
「起きた世界では」
「当然十五になってる」
 日本の八条学園に通っている、日本では基本飛び級といったものはないのでそれで星の者も全員十五歳以上であるのだ。
「そやからな」
「結婚も出来ますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「ほんまな」
「そうですね」
「そやから誰かと付き合ってな」 
 この世界に元からいる者達の中からというのだ。
「それでな」
「結婚出来ますね」
「有力者の子弟の人との縁談なんてもんもや」
 そうしたこともというのだ。
「ちゃんとな」
「出来ますね」
「そや」
 実際にというのだ。
「そうしたことも出来るで」
「そうなんですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
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