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金木犀の許嫁
第三十話 夢で会ってその十一
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「そう言われてるけれど」
「当時では普通位だったそうよ」
 真昼は妹のその言葉にも答えた。
「どうやら」
「そうなの」
「一五八位で」
「当時だとなのね」
「別に小さくなかったそうよ」
「そうだったの」
「徳川家康さんもそれ位でね」
 それでというのだ。
「特にね」
「小さくなかったの」
「昔はどの国も小さかったからね」
「ローマ帝国でもよね」
「残っている鎧から体格測定したら」
 そうすればというのだ。
「これがね」
「小さかったのね」
「そうだったしね、バイキングの人達が大きいっていっても」
 当時の欧州の者達から見れば巨人の様だったという。
「一七〇位だったそうよ」
「今の日本だと普通ね」
「大人の女の人ならね」
「そうよね」
「栄養の関係でね」
「小さかったのね」
「けれどね」
 真昼はここでこう言った。
「秀頼さん一九〇あったのよ」
「その中で」
「もう滅茶苦茶ね」
 ここまで言っていいまでにというのだ。92
「大きかったのよ」
「今でもかなりだしね」
「大谷翔平さん並ね」
「それ位ね」
「しかも凄く太っていたのよ」
 長身であるだけでなくというのだ。
「百三十キロはね」
「あったの」
「そうだったみたいよ」
「それだけ聞いても」
 夜空は首を傾げさせて言った。
「とてもね」
「秀吉さんの子供には思えないでしょ」
「秀吉さんが小柄じゃなくても」
 当時の基準ではだ。
「大き過ぎるわ」
「全然似てないわね」
「どうもね」
「元々お祖父さんの浅井長政さんが大柄で」
 そう伝えられている。
「お祖母さんのお市さんもね」
「大きかったですか」
「何でも今で言うトップモデルみたいに」
「背が高かったのですか」
「美人で有名だけれど」
 戦国一の美女とさえ言われている、当時から評判の美女であり豊臣秀吉も気があったと言われている。
「背もね」
「高かったんですか」
「だからね」
 その為にというのだ。
「お祖父さんお祖母さんの血を引いていたら」
「それならですか」
「大きいのもわかるけれど」
「それでもですね」
「当時からね」
「噂はあったんですね」
「そうだったみたいよ」
 こう白華に話した。
「実はね」
「嫌なお話ですね」
「不倫だからね」
「不倫はないに限りますね」
「そうよね」
「不倫する位なら」
 それならというのだ。
「最初から交際とか結婚はね」
「しないことですね」
「そうした方がいいわね」
「そうですね」
 白華は確かな顔で頷いた、そうして三人共寝た。翌朝起きると全員幸い二日酔いではなく気持ちよよく起きられて一日をはじめられた。


第三十話   完


         
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