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スーパー戦隊超決戦
第二十七話 真の悪との戦いその十七

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「そんなに嫌いじゃなかったよ」
「そうだったんだ」
「うん、敵でもね」
 桐生はラッキューロ本人にも言った。
「憎めない感じでね」
「そうそう、クレオン達もなのよね」 
 オトは桐生に応えてまた言った。
「敵でも悪意がなくて何処か善意とかがあって」
「そうそう、人間的な」
「そういうのがあってね」
「憎めなかったよ」
「そうなのだ、敵であろうと悪意がないならだ」
 ラクレスはオト達にも話した。
「それだけでだ」
「全く違うのね」
「そうだ、ギアも同じだ」
「悪意がないから」
「今こうして共にいてもな」
「普通にいられるのね」
「そうだ、悪意はだ」
 さらに言うのだった。
「それだけ邪悪でおぞましいものだ」
「ダグデド達がまさにそうだな」
 ブランエリはラクレスの話を聞いて頷いてから述べた。
「あの連中はまさに悪意の塊だからな」
「嫌なものしか感じないな」
「全く以てな」
「そうそう、脳人もね」
 鬼頭はソノザ達を見つつ話した。
「別にね」
「嫌いじゃないか」
「何で私の編集になったのか最初訳わからなかったけれど」
 他ならぬソノザに話した。
「一緒にいてもね」
「悪いものは感じなかったか」
「ええ、悪意は感じなかったわ」
「そうか」
「この人達は迷惑過ぎたけれどね」
 ソノシ達にはこう言った。
「けれど悪意かっていうと」
「私達も意地悪でやってなかったわよ」
「おかしかっただけでね」
 ソノシにも答えた。
「そうよね」
「あくまでね」
「そう、本当にね」
 まさにというのだ。
「あんた達からもね」
「迷惑でもなのね」
「悪意は感じなかったわ、確かに悪意があると」
「敵でも違うものだ」
 ラクレスは鬼頭にその目を鋭くさせて述べた。
「今話している通りにな」
「そうよね」
「ギアには最初からなかった」
「ドクターマンにも」
「人間を否定し憎んでいてもな」
「邪悪さはなかったのよね」
「間違えていただけでな」
 ただそれだけでというのだ。
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