第二十七話 真の悪との戦いその十五
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「ですからドクターマン様には指一本もです」
「触れさせないか」
「必ず」
「そう言ってくれるか」
「何があろうとも」
「家族と言って頂いて」
アクアイガーはそれでと言った。
「これまでになく嬉しいです」
「そうなのか」
「自然とです」
家族と言われただけでというのだ。
「嬉しいです」
「そうなのだな」
「我々は、ですから」
「家族としてか」
「ドクターマン様をお護りします」
「ドクターマン様は家長ですね」
ファラキャットはこう述べた。
「家族の」
「そうなるな」
「私達のお父さんですか」
「そうだな」
ドクターマンはまさにと頷いた。
「敢えて言うならな」
「私達は子供で」
「子供を護るのは親の務めだからな」
「我々はドクターマン様をお護りし」
「私もだ」
ドクターマン自身もというのだ。
「何があろうともだ」
「私達をですか」
「護る」
そうするというのだ。
「絶対にな」
「そうしてくれますか」
「そしてだ」
「そして?」
「何があろうともだ」
ドクターマンは確かな声で言った。
「私はお前達と一緒だ」
「離れないのですね」
「そうだ」
ファラキャットにまさにと答えた。
「私はもうな」
「そう言ってくれますか」
「私は言うだけではないな」
「行動もされます」
「そうだ、有言実行だ」
まさにというのだ。
「だからだ」
「我々をですね」
「何があろうともな」
「離れない」
「これからはな」
「嬉しいお言葉です」
ギアの面々は皆言った、このうえない喜びを顔に出して。
だがここでだ、望が気付いた様にして言った。
「ギアの人達はお店に出るのかな」
「それは考えていない」
ドクターマンは望のその言葉に答えた。
「私はな」
「そうなんだ」
「少なくとも沖縄の店ではな」
「店員さんにならないんだね」
「今の店は今の店員達と共にだ」
「やっていくんだ」
「そのつもりだ」
こう答えた。
「これからもな」
「そうなんだな」
「だがだ」
ドクターマンはさらに言った。
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