第二十七話 真の悪との戦いその十三
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「ギアなんて組織があって」
「店長さんがそこの首領だったなんて」
「そしてお身体のかなりの部分が機械で」
「人間を滅ぼそうとしていたなんて」
「昔はそうだったらしいな」
陣が応えた。
「ギアの首領だった頃はな」
「僕達にとってはいい店長さんです」
「真面目で穏やかで」
「無口ですが親切で」
「お給料も待遇もよくて」
「誰にだって過去はあるってことか」
アグリはこう考えた。
「要するに」
「そうだな、まあな」
レオはそれでもと話した。
「大事なのは今だからな」
「はい、僕達もそう思います」
「むしろ素直にお話してくれた店長さんは凄いと思います」
「お話しにくいことだったと思いますが」
「私達はずっと一緒に働いているからとお話してくれましたから」
「全くだな、変わったんだな」
陣は店員達の話を聞いて述べた。
「あの人も」
「そうだよな」
アグリは陣の言葉に頷いた。
「昔は不愛想でな」
「人間でなくなったって考えていてな」
「冷徹だったらしいな」
「今はそう言ってか」
「店員さん達を大事にして」
「こうしたことも話してるんだな」
「そう考えると変わったな」
「ああ、いい人になったんだな」
レオは腕を組んで言った。
「つまりは」
「はい、いい人ですよ」
「店長さん実は凄く優しいんですよ」
「お仕事も自分で動いて」
「気遣いもしてくれて」
「そうなったんだな、人間なんだな」
レオはあらためて思った。
「あの人も」
「そう思います」
「店長さんは人間です」
「それもいい人です」
「そうした人です」
「そうなんだな」
レオは店員達の話を聞いて頷いた。
「あんた達からしたら」
「はい、そうです」
「いつもよくしてもらって」
「嬉しいです」
「本当にいい人ですから」
「そうなんだな、じゃあ今からな」
レオはあらためて言った。
「ギアの連中に会うか」
「はい、僕達も」
「招待してもらいましたし」
「それならです」
「これからです」
「会おうな」
こう言ってだった。
戦隊の面々はドクターマンの店の店員達と共に復活したギアの面々と会うことにした、そしてギアの基地内の集合場所に入ると。
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