第75話「爆撃」
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サ級地上戦車は撃破され、また1隻と《ラズグル》は損害を与えていった。
損害はそれだけでない。
ヘルベスティア砲こと反射衛星砲の中継システムの位置はブリリアンスによって特定、半分以上をダウンさせれたことにより、命中精度は劣悪と化す。
反射衛星砲を含めた被害に、比較的安全圏に御わすザンツ・ザバイバルは舌打ちした。そんな彼の元にも、5機の《ラズグル》が到来してきた。
迎撃するも全て撃破するには至らなかった。3機となった《ラズグル》は陸戦師団旗艦〈ヘルベスティア〉の全武装を損傷させると、撃破することなく包囲していった。
するとそこに、1機の《ラズグル》が到来する。
しかしその《ラズグル》は他とは違い、血の如く赤い紋様が刻まれていた。
血の如く赤い紋様が刻まれている《ラズグル》は艦橋のガラスと天井を破壊、内部に入ってきた。仁王立ちするザンツ・ザバイバルに、コックピットから一人の人間がホイっと着地した。
「初めまして、私の名は4号。ダークネス卿と呼んでくれ」
刹那、仁王立ちしていたザンツ・ザバイバルが4号を襲った。相手は華奢な女、漆黒の装甲服を着てようが自分の大剣の前には敗れるしかない。
しかし、ザンツ・ザバイバルは知らなかった。
4号は、科学では説明が出来ない力を保持しているのを。
「無限のパワーを、存分に喰らえ」
―――フォース・ライトニング。
右手の全ての指先をザンツ・ザバイバルへ向けると、その指先から青い稲妻が放たれた。フォースを物理的な電撃に変換して放つ技で、「暗黒卿」と自称する4号にしか使えないのである。
「…!?!?」
それを咄嗟に腕でガードするも、屈強な男は倒れ伏してしまった。生きている。ただ、魚のようにピクピクしているだけだ。
彼女が”その気”になれば、感電死させることなど容易であった。
しかし、感電死させなかった。
その理由は、ライトセーバーで首を討ち取るためである。某サイボーグ将軍と同じく、そういった行為を誉れとしているのだ。某サイボーグ将軍はフォース使えないけど。
「敵将の首、討ち取ったり」
こうして、戦いは終わった。
4号麾下の損害は決して少なくないが、勝利を手にした。
しかし、最後の仕事が残っている。
それは、テレザートを解放する、だ。
だが、それが出来ない。何故ならば、封印岩盤を破壊する手段が無いからである。
破滅ミサイルは無く、火焔直撃砲も無い。
では、どうするべきか。
〈ダークネス〉に帰還中の4号には、既に考えがあった。
それは、だ。
―――宇宙戦艦ヤマトによって解放してもらおう、だ。
こうして
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