第19話:女装巨乳美男子の漢気!
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ーーーーー!」
「馬鹿より雑魚に反応するなんて、本当は自覚してるんじゃないの?」
「くびり殺してくれるわあぁーーーーー!」
プレートアーマーケンタウルスがスピアを5本投げ、それが扇状に広がった。
が、マシカルは何故か追い詰められた気になれなかった。
(敵が……冷静さを失っていく?マドノが魅せなかった芸当だ!)
マシカルは次に風属性の初歩魔法を放った。
「ウィンド」
プレートアーマーケンタウルスは予想外にもがき苦しんだ。
「ぐおおぉーーーーー!?」
どうやら、プレートアーマーケンタウルスの弱点は風の様である。
「ウィンドが効く!?なら―――」
ウィンドを連発しようとするマシカルだったが、グートミューティヒはそれを制止した。
「いや、ここはエクスカリバーだ」
エクスカリバーは風属性の上級魔法だ。だが、
「エクスカリバーの詠唱は少しかかるよ?」
マシカルの反発に対し、グートミューティヒは笑顔で反論する。
「大丈夫!それまでの時間は僕達が稼ぐ!」
そして、グートミューティヒはメタモンにマシカルに変身する事を命じた。
「ついでにウィンド10発とエクスカリバー2発、どっちが強力か試してみようか」
だが、プレートアーマーケンタウルスが慌ててマシカルを攻撃するので、マシカルは詠唱を躊躇してしまうが、
「ぐえぇ!?」
ゴルバットのエアカッターがプレートアーマーケンタウルスの突撃を妨害した。
「この裏切り者共がぁー!」
完全に冷静さを失ったプレートアーマーケンタウルスは、ゴルバットとポワルンに完全に翻弄されていた。
「今の内に詠唱を!」
グートミューティヒの指示を受け、慌ててエクスカリバーの詠唱を始めるマシカルとメタモン。
「退け!貴様ら!」
だが、ポワルンのみずてっぽうを受けたプレートアーマーケンタウルスが何故か大袈裟に苦しんだ。
「ぐおおぉーーーーー!?」
「風だけでなく水にも弱いのか!?」
そんな中、マシカルは涙ぐんだ。
ここまで安心して上級魔法を詠唱したのは、マドノ率いる勇者一行のメンバーだった頃には無かったからだ。
寧ろ、攻撃速度の遅さと攻撃回数の少なさを理由にマドノ達に叱咤説教される事がほとんどだった。
だから、マシカルは早口言葉の練習を繰り返して上級魔法の詠唱時間を短くしようと努力したり、詠唱時間が短い初歩魔法を連発したりして改善を試み、なんとかしてマドノ率いる勇者一行に残ろうとした……
が、残念な事にその努力は実らず、勇者一行での居場所を失い、逆にマシカルは魔法使いの持ち味を見失っていた。
そんなマシカルに魔法使いの持ち味を思い出させたのが、皮肉な事にマドノを敵に回したグートミューティヒだった。
そして、それを証明するかの様にマシカルとメタモンはグートミューティヒの背中に護られながら風
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