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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第16話
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れば良かったと後悔する事になる……

ハドラーちゃんはクレオに問うた。
「まさか……自分の行いを『ズル』と呼んでないか?」
ぶくぶくもガンガディアもその点は気になっていた。
なにせ、クレオは他の者とは違って大魔境に挑む事無くこの家に辿り着いて自分の物にしてしまったからである。
だが、ハドラーちゃんはそれを責めない。
「ならは、寧ろ自分の悪運を誇るべきだ。勝負は時の運と言うしな。だが、俺は不幸すら自らの力でねじ伏せるがな」
でも、クレオの残念そうな俯きは治らない。
「ふー。真面目だな?」
「ですが、ハドラー様の予想は外れの様ですぞ?」
「なるほど……その点は既に通った道か……」
ぶくぶくはハドラーちゃんとバルトスのやり取りにツッコミを入れた。
「あんたらも十分真面目だよ」
一方、フレイザード2号はクレオの俯きに、同類に出逢ったかの様な感覚が走った。
(天啓!)
「クレオさん……って言いましたよね?」
「あ、はい」
フレイザード2号は、自分の両小指を絡ませ合いながらクレオに訊ねる。
「貴女も百合(これ)(レズ)かしら?」
クレオの心に衝撃が走った。
何と、クレオの真の悩みに気付いてくれた者がようやく出現したからだ。
だがら、フレイザード2号の質問に対して満足気な笑顔で答えるクレオ。
「いいえ。私は衆道(こっち)(ホモ)です♪」
そう言いながらサムズアップだけでクロスを作るクレオ。
ソレを聞いたフレイザード2号は、悪魔の様な笑顔を浮かべた。
「お主も悪よのぉ」
「いえいえ、お代官様ほどではございません」
嫌な予感がしたガンガディアは、余裕に見せたい笑みの額に、青筋と冷や汗を滲ませる。
そして……その嫌な予感は的中した。
「つまり、クレオさんはこの家の力で容姿が変わり過ぎて、本当は男性に好かれたくないのに男性に好かれ過ぎてしまったのです!」
「王子様の隣には王子様。それでいいじゃない!それがいいじゃない!」
「じゃあ、お姫様の隣にはお姫様ですねー♪」
「私の名前は合尾クレオパトラ。高校2年生。いわゆる腐女子と言う奴です」
「私はフレイザード2号!ハドラー様の奴隷兼愛人と言う奴です!」
「イケメン同士が仲よくしているのを見ているのが何より大好き大好物。男子同士の熱い絡みを見ては胸を熱くしながらカップリング!絡んでいてもいなくても有り余る妄想力でカップリング!隙あらばカップリング!」
「つまりつまぁーり、男性の隣に居られるのは男性のみだとするなら、女性は女性と絡み合うしかない!と言う訳ですなぁー♪」
クレオとフレイザード2号のふざけ過ぎたやり取りを聴いたハドラーちゃんは、今の様な小娘の様な姿になってしまった事を初めて感謝した。
もしも、1周目の時の姿で2周目(げんざい)に辿り着いたら、クレ
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