第65話
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は、察しがついている」
そんな沖田は、振り向くことなく淡々と告げた。それに対し、自分は軽く憤りを覚えた。その身体で〈ヤマト〉に乗るというのか、どうしてもなのか。沖田の親友が心配しているんだぞと、未だに覚えている。―――俺の目は節穴ではないというのに、何年の付き合いだと思っているんだ…。
既にこの時、沖田の身体は《遊星爆弾症候群》と呼ばれる病魔に侵されていた。そんな身体で、地球の命運に耐えられる筈が無い。
「イスカンダル航海の旅は、この儂の命を奪うことになるかもしれん。それでも―――」
―――俺は行くよ、青い地球を取り戻す為にさ。
若りし頃の口調で、沖田は穏やかな笑みを浮かべた。お前は、ずるかった。お前は、いつもそうだから…。
そうして、自分は〈ヤマト〉を見送った。誰もが敬礼する中、沖田だけが穏やかな笑みを浮かべていた。…これが、親友を見た最後だった。
……
…
「……だからだ」(*小声)
だが、〈ヤマト〉には亡き親友が乗っている。不思議と、土方はそう感じていた。それは、斎藤もそうだった。彼自身、自分と同じだったからだ。当たり前のように言う彼に、思わず笑ってしまった程だ。
「これは、俺の親友が命を塗り込んだ艦だ」
親友と同じ笑みを浮かべ、酒で唇を湿らせた。
「見届けさせてくれ」
「…はぁ、しょうがねぇな」
土方の頼みに、斎藤は溜息を吐いた。それには、反論するという気持ちが無いことが込められていた。やれやれと、呆れているのだ。
―――しかし、皆まだ若い。支えになる大人が、必要かもしれませんな。
ふと、佐渡が口にした言葉を思い出した。…あぁ、そういうことか。言外に何を求めているのか、土方は悟った。どうやら佐渡は、斎藤が「腑抜け」という理由を察していたらしい。
「沖田、お前の子供達を見届けてやる。親友だからな」
穏やか笑みを浮かべながら、亡き親友へと静かに語りかけたのだった…。
ーーーーーーーーーー
公開可能な情報:スタースイーパー級 TEイオン砲巡洋艦
艦種:巡洋戦艦(旧名:巡洋艦)
全長:850m
最高速度(大気中)450km
ハイパードライブクラス:1.3
装甲:重量級適応型装甲、対ビームコーティング
武装
・二連装艦首イオン砲x1
・三連装63mm大型対空砲x3
概要
本艦は偵察・防空・攻撃を一体化した巡洋艦である。
艦首には重イオン砲を装備しており、効果的に建物への攻撃をも攻撃可能。
重イオン砲は高出力エネルギーを持続的に攻撃が可能であり、敵艦に大ダメージを与える。
強力な兵装を装備している艦ではあるが、敵艦に接近されれば三連装
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ