第61話「ガトランティス新鋭戦艦の桁、間違ってるだろ!なんだこの数は!?」
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――第八機動艦隊での地球攻略を命じ、それに基づいてを集結・隊列整備点としているだけなのか、あるいは太陽系侵攻・地球攻略に用いる特別な理由があるのか。
頭を抱える2人の女性を見つつ、生体アンドロイドは説明を続ける。
「完成次第、軌道上の人工太陽が接触と同時に暴走、半径約2万キロ圏内の物体は消滅します」
映されたシミュレーション映像が変動し、人工太陽を示す球体が巨大な円筒形を構成する敵艦隊に重なった。
「敵艦隊が形作るこの円筒形は、一種の加速器として作用すると思われます。人工太陽を暴走させ巨大なエネルギーへと変換、ごく小規模な超新星爆発というべき事象を引き起こします」
説明と同時に、第十一惑星と敵艦隊を飲み込むシミュレーション画像が展開された。だが、それでは終わらないとばかりに、別の計算データとシミュレーション画像が追加される。
「仮にこのエネルギーが"砲撃"として、この巨大な円筒、もとい"砲身"から発射されるのだとしたら―――」
円筒形に展開した敵艦隊の一方―――太陽系の中心部へ向けられた方向へ、放たれたエネルギーを示す線が伸びていく。
それは、遠く太陽系内惑星圏を回る惑星の軌道と重なった。そこに付けられていた名称は第三惑星、即ち…。
「―――地球であります」
「嘘だぁ…」
「そんなバナナ…」
呆然としたように口に出すギルド長と2号。言葉を発することができなかった。目を見張る、衝撃的なシミュレート結果であるからだ。
第十一番惑星沖に出現した総数250万という敵の巨大艦隊は、地球を攻略どころか完全破壊―――いや消滅せんとしているのだ。
駐留艦隊と波動砲艦隊を送っても、勝つ可能性は低い。アルポ銀河から援軍を送ろうにも…。こうなれば、あの艦に託すしかない。
「〈ヤマト〉に託すとしよう」
「だな。なんだかんだいって、〈ヤマト〉だったら問題解決する未来しか見えない」
地球の命運を宇宙戦艦ヤマトへ託し、ギルド長と2号は祈るのだった。
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