第61話「ガトランティス新鋭戦艦の桁、間違ってるだろ!なんだこの数は!?」
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の女性はそう呟いた瞬間。
生体アンドロイドは、口を開く。
「解析、完了しました」
ガトランティス艦隊の出現ワープアウト・展開予測が分かりやすく図形化され、一同の目前に映し出される。それは、巨大な細長い円筒形とそれを囲むリングを形成していたものだった。
「これは、いったい…?」
「同感だ、なんだこれは…?」
疑問の色を強く浮かべるギルド長と2号に、生体アンドロイドは説明する。
「この円筒は巨大な加速装置であると思われ、艦隊で形成されている最中であります。ガトランティス新鋭戦艦―――カラクルム級戦闘艦のみで構成される”第八機動艦隊”が集結しつつある空間は、第十一番惑星の周囲を廻る人工太陽の軌道と重なっています。円筒の完成予想時刻は、10:10」
「なるほど…ん?」
「ほぉ〜…うん?」
理解した瞬間、聞き捨てならないこと聞いたギルド長と2号。今、なんと言った。ガトランティス新鋭戦艦がカラクルム級と呼ばれるのは分かったが、それじゃない。
「250万隻?…いやいや、そんな馬鹿な」
「ま、全くだ」
ギルド長と2号はそんな訳ないと笑い、一度深呼吸をして息を整えた後、生体アンドロイドへ問うた。
「250万隻なんていう結果、間違いなんじゃないのか?」
「そうだ、不具合ではないのか?」
大使館の設備は最新であるし、映像を送ってくれているフリゲート艦を含め艦艇のメンテナンスは怠っていない。その他色々。そうだというのに、まさかの不具合か。納得する。設計自体、何年も前であるし。そう、不具合に違いない。250万隻という数なんて、あり得ないのだ。
な〜、と微笑みを向けるギルド長と2号。2人の女性に対し、生体アンドロイドは可愛らしく首を傾げた。
「いえ、正常ですよ」
なるほど、どうやら不具合は無かったようだ………いやいやいや!
「ガトランティス新鋭戦艦の桁、間違ってるだろ!なんだこの数は!?」
「ガトランティスは蛮族で、艦隊戦力はガミラスを下回る筈! 3年間でいったい何が起きた!? 馬鹿みたいに課金でもしたのか!?」
それだけではない、聞き捨てならないことはもう一つ。―――艦隊の番号だ、第◯のほうの。
「第八って何だ、あんな馬鹿みたいな規模の艦隊がまだあると!?」
「一つの艦隊に250万隻。ガトランティス軍の艦隊戦力が10あると仮定した場合……2500万隻ッ!?」
「そんな理不尽みたいな戦力がまだいるだと?堪ったもんじゃない!こんなもん、チートだチート!運営はいないのかっ、訴えてやる!!」
とても信じがたいギルド長スヴェートと2号は、揃って頭を抱えていた。敵の上層部は単純に250万隻―
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