第百三十八話 肩と肘その九
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「けれどね」
「それでも美味しいわね」
「それでおうどんにしてもね」
「美味しいのね」
「おうどんを茹でて」
そうしてというのだ。
「そこでお皿の上に乗せて」
「カルボナーラみたいにするのね」
「そうなんだ、これがね」
「美味しいのね」
「おうどんとスパゲティの違いはあるけれど」
「それが違うだけで」
「味はね」
肝心のそれはというのだ。
「美味しいから」
「食べてもいいのね」
「お勧めだよ」
一華に笑顔で話した。
「こちらのおうどんもね」
「じゃあ今度食べてみるわね」
「そうしたらいいよ」
「それじゃあね」
「それで今は」
達川はさらに話した。
「ワインを飲んで」
「おうどんもね」
「食べよう」
「冷凍うどんだから」
一華はそれでと話した。
「もうすぐに出来て」
「コシもあるね」
「いや、冷凍うどんってね」
一華はこのうどんについて真顔で話した。
「凄いわよね」
「美味しいよね」
「よく冷凍食品馬鹿にする人いるけれど」
「馬鹿に出来ないね」
「そう、変な料理漫画でね」
「よく馬鹿にするね」
「インスタント食品もハウス栽培もで」
そうした食品も否定してというのだ。
「自然じゃないと駄目とかで」
「それでお店のお料理が口に合わなくてもだよね」
「お店の中で文句喚くのよ」
「俺そんな人見付けたらスマホで撮って」
「ネットに晒すわね」
「そうしないと駄目だよ」
絶対にというのだ。
「本当にね」
「こんな酷い奴がいるって」
「そうね」
「そうよね」
「そんな奴まともじゃないから」
店の料理が口に合わないという理由で喚く様な輩はというのだ。
「新聞記者でもね」
「マスコミってそうした人多いみたいだしね」
「ヤクザ屋さんだよね」
「もうね、そんな人はそうして成敗ね」
「どうせ反省しないしね」
「いるだけで問題よね」
「そうだよ、そんな奴に冷凍うどんのよさがわかるか」
その美味さがというのだ。
「わかる筈ないよ」
「本当にそうね」
一華も完全に同意だった、そしてだった。
鍋の中の具が全部なくなったところで冷凍うどんを出して鍋に入れた、すると忽ちのうちにほぐれてだった。
食べられる様になった、そのうどんを実際に食べるとだった。
「美味わね」
「そうだね」
一華も達川も微笑んで話した。
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