暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第八十二話 三人でのひのきしんその二十一

[8]前話 [2]次話
「阿波野君が千里ちゃんをどう思ってるからはね」
「からかってきますから」
 私は眉を顰めさせて言いました。
「いつもいつも」
「それはどうしてかな」
「わからないです」
 私としてはです。
「小さいだの綺麗だの」
「綺麗って言われることはいいことだよ」
「そんなこと言われたことないですから」
 新一君以外にはです。
「小さいっていうのは気にしてますし」
「世の中小柄な人がいいっていう人もいるよ」
「それはないと思います」
 私としてはです。
「やっぱり大きい方がです」
「いいっていうんだね」
「私小さいですから余計に」
 一八〇近い主任先生に答えました、奥華の男の人は大きな人が多いです。そして新一君もその中にいます。
「思います」
「それが小さい方がね」
「いいって人もですか」
「そう、いてね」
 それでというのです。
「千里ちゃんも言われるんだよ」
「何がいいのか」
 私は思わず首を傾げてしまいました。
「わからないんですが」
「いやいや、それがだよ」
「小さい人がいいって人もですか」
「いてね」
 それでというのです。
「阿波野君も言うんだよ」
「そうですか」
「まあ千里ちゃんは嫌われていないから」 
 笑顔でのお言葉でした。
「彼からはね」
「あの子嫌うと凄いですからね」
 つくづく思うことです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ