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夢幻水滸伝
第三百六十話 台風の如くその十四

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「ほんまな」
「あと一週間ですね」
「それで戦が出来へん様になるわ」
 戦費それに弾薬も燃料も尽きてというのだ。
「後で補充出来てもな」
「とりあえずはですね」
「出来へん様になるさかいな」
 だからだというのだ。
「一週間の間にな」
「決着をつけますね」
「そうするわ、何としてもな」
「勝ちますね」
「そうするわ、そやからな」
「私達も頑張ります」
「宜しく頼むで」
 こう言ってだった。
 メルヴィルは仲間達と共に夕食のカルボナーラにサラダにパン、チキングリル、それとデザートのアイスクリームを楽しんだが。
 アイスクリームを食べた後でだ、彼はこんなことを言った。
「肉にアイスがあるとな」
「嬉しいですね」
「それだけでな」
 アメリカ東部の星の者達はまだ着席していてそれでフォークナーに応えたのだ。
「嬉しいわ」
「そうですね」
「人は肉食ってるうちは負けんってな」
「誰かが言いましたね」
「そこにアイスもあったらな」
 それならというのだ。
「尚更や」
「ええですね」
「そや、何でもない様でな」
「お肉とですね」
「アイスはな」
 この二つはというのだ。
「冷凍技術っていうもんがあってこそな」
「広く食べられますね」
「冷凍技術もそれなりのもんが必要やしな」
「技術に余裕ですね」
「そや、技術にな」
「それを全軍に及ぼすことが出来る余裕ですね」
「そうしたもんがあってこそな」 
 メルヴィルはアイスクリームの食後の余韻を感じつつ話した。
「将兵の士気も上がるわ」
「お肉にアイスも食べられる」
「それだけの余裕があってこそな」
「その通りですね」
「アイスクリームが食べられる」
 ルイスも言ってきた。
「ほんま何でもない様で」
「かなりのことやな」
「そう思います」
 ルイスもこう言った。
「私も好きなので」
「ここにおる全員好きやな」
「驚くのは紫さんで」
 ルイスは日本の神星の一人である彼女の話もした。
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