第三十話 夢で会ってその五
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「絶体絶命の」
「ピンチだったわね」
「それで伊藤さんも何とかしようってね」
「ロシアと講和しようとしたのよね」
「そうした動きもあったし」
だからだというのだ。
「本当にね」
「大変な時だったわね」
「日英同盟結んだけれど」
その時の日本はだ。
「伊藤さん無理だって思ってたのよね」
「イギリスが同盟結んでくれる筈ないって」
「そう思ってね」
それでというのだ。
「独自の動きしたし」
「そいうだったわね」
「そうしたこともね」
「描けるから」
「だからね」
そうであるからだというのだ。
「本当にね」
「伊藤さんは面白いわね」
「失敗談も多いし」
「面白いお話でね」
「是非やって欲しいわ」
「そうよね」
まさにと頷いて応えた。
「明治時代も面白いしね」
「明るい時代でね」
「日露戦争は大変だったけれど」
「何とか勝てたしね」
「日露戦争も色々言われてるわね」
「不思議なことが多かったって」
「そういえば」
日露戦争の不思議なことと聞いてだ、白華は言った。
「日露戦争は狐や狸も戦争に行ってましたね」
「そう言われてるのよ」
「これがね」
真昼も夜空もその通りだと答えた。
「日本にとってピンチでね」
「負けたらどうなるかわからなかったからね」
「狐や狸も化けてね」
「戦争に行ったらしいのよ」
「それで、です」
白華はこの戦争についてさらに話した。
「白い軍服の兵隊さんが凄く強かったって」
「日本軍の軍服の色違いで」
「時々出て来たrわしいわね」
「撃たれても死なないってね」
「ロシア軍の人達も言ってたわね」
「それで坂本龍馬さんもです」
白華は彼の名前も出した、尚この人物についてはしっかりと大河ドラマで主人公になっている作品がある。
「皇后陛下の枕元に出たと」
「それで日本海海戦は勝つってね」
「皇后陛下に言ったのよね」
「そうだったと」
「本当にね、あの戦争色々あったの」
「不思議なお話が多いのよ」
二人もそうだと話した。
「これがね」
「不思議なことにね」
「本当に不思議ですね」
白華は神妙な顔で述べた。
「そんなことがあったなんて」
「本当かどうかわからないけれど」
夜空はそれでもと話した。
「妖怪がいないって人も多いし」
「そうですね」
「けれど妖怪はいるわよ」
断言したのだった。
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