第二十七話 真の悪との戦いその九
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「独善になるとな」
「そこで失敗するわね」
「種族や信仰が違ってもな」
「同じ人間で」
「それこそ誰かを攻撃したりしない限りな」
「私達は戦うべきじゃないわね」
「そうだ」
オトにまさにと答えた。
「本当にな」
「いつも気を付けないといけないわね」
「さもないと間違える」
まさにというのだ。
「当然仕事も同じだ」
「そういうことね」
「職業、仕事で人を判断してもな」
「それも間違いね」
「どんな職業でもいい人がいればな」
「悪い人もいるのね」
「俺達も若しかしたらな」
コウはその目を険しくさせた、そしてオトに話した。
「悪い奴がいるかも知れない」
「戦隊でも?」
「若しかしたらな」
「アバレキラーなんか随分とやらかしたな」
ナビィが彼のことを話した。
「もう死んだし死ぬ前に改心したけれどな」
「それでもかなり悪いことをしたのね」
「ああ、色々やったぜ」
「そうだったのね」
「戦隊でもな」
バビィはオトにさらに言った。
「悪い奴がいるって言うとな」
「いるのね」
「逆にそれぞれの組織でもな」
自分達の敵でもというのだ。
「いい奴もいるからな」
「職業ではわからないのね」
「善悪はな」
「そうなのね」
「種族とか宗教とか職業とかな」
ナビィも話した。
「あと民族とか人種でもな」
「人は決まらないのね」
「そうしたことで判断しないことだよ」
絶対にというのだ。
「それは身体が機械でも同じだよ」
「それ言ったらそもそも俺もだよな」
スタッグはここで言って来た。
「そうだろ」
「私もです」
「俺もだ」
「私もですね」
バランスとチャンプ、ラプターも輪に加わった。
「言われてみますと」
「身体は機械だ」
「ギアと同じです」
「俺達だってそうだしな」
今度はジュランが言ってきた。
「そういえばな」
「そうだよね」
ガオーンはジュランのその指摘に頷いた。
「ギアと同じだよね」
「そうそう、身体は機械よ」
マジーヌもまさにと続いた。
「心は人間でね」
「トジランドはそうした国でして」
ブルーンも言った。
「人間の国ですね」
「機械の何が悪いんだ」
「心があれば人間だ」
「まさにその通りね」
今度はチダ、ゴリサキ、ウサダが三人で話した。
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