第二十七話 真の悪との戦いその四
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「見掛けないな」
「そうだね、あの組織にも幹部はいたよ」
「その幹部がいないな」
「戦闘員もね」
「妙だな」
「俺達がいても」
五色田も首を傾げさせて話に入った。
「あいつ等はいないね」
「トジランドは平和だよ」
そこから来ているステイシーの言葉だ。
「キカイトピアの噂は聞かないよ」
「妙だな、何故あの組織だけ復活していない」
スティンガーはステイシーの話も聞いて言った。
「どの組織も復活していてもな」
「不思議だね、確かに」
ステイシーも言われて否定出来なかった。
「何かあるのかな」
「あの組織だけ復活していないことがあるか」
「誰かが復活している」
「若しくは生き残っているのか」
「まさか幹部が実は」
「いや、あいつ等はいない」
スティンガーはキカイトピアの幹部達の復活の可能性は否定した、それでこうステイシーに返したのだった。
「これまで一度も観たことがないし先の戦いでもだったな」
「確かにいなかったね」
「あの時は総力戦だった」
「どの組織も全ての戦力を出してきていたけれど」
「キカイトピアだけはいなかった」
「そうだね」
まさにというのだ。
「若しキカイトピアもいれば出て来ていたね」
「あの時にな」
「そうだったけれど」
それがというのだ。
「いなかったということは」
「やはりキカイトピアはいない」
「今は」
「しかしだ」
それでもというのだった。
「いないということがだ」
「怪しいね」
「どうもな」
「考えてみればおかしい、キカイトピアも他の組織と合流しているとだ」
トリンも言ってきた。
「普通に考えられるが」
「それがいないとなると」
「やはり妙だ」
どうにもというのだ。
「本当にな」
「そうだ、俺はそこが気になってきた」
スティンガーはトリンにも応えた。
「キカイトピアだけが存在しないことはな」
「そうだな」
「その辺りも考えていくか」
「そうしていこう」
トリンも賛成した。
「これからはな」
「そうしていくな」
「やはり考えるとだ」
トリンは自分の顎に右手を当てて話した。
「彼等だけいないということはだ」
「おかしいな」
「我々と戦って来たそれぞれの組織は全て出て来ている」
そうなっていることを指摘した。
「それでキカイトピアだけとなるとな」
「やはりおかしい」
「そうだからな」
それでというのだ。
「そう考えるのが妥当だ」
「これから出て来るのでは」
ブルーンは考えて述べた。
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