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現実世界は理不尽に満ちている!
第42話「第八浮遊大陸攻防、開始」
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 「全艦隊、攻撃ヲ開始セヨ」

 距離を詰めた地球艦隊とガミラス艦隊は、主砲を斉射していく。それはこのブリリアンス艦隊を構成するエリス級T級U型も同様で、その重粒子砲を発砲し始めた。

 対峙するガトランティス艦隊は怯まない。射程圏外から砲撃する火焔直撃砲のアドバンテージを失ったガトランティスだが、戦闘国家と称されるだけあって兵士達の戦闘士気は高いようだ。劣勢であろうとなかろうと勇猛果敢に突撃せんとしている。

 「砲撃ノ手ヲ緩メルナ。敵ガ自ラ攻メ込ンデ来ルノデアレバ、崩シテヤルノダ。〈ケルベロス〉ガ火炎直撃砲ヲ引キ受ケテクレテイル。接近ヲ許スナ」

 ビームを弾幕のように砲撃する速射輪胴砲塔が前部に配置されているガトランティス艦は、ガトランティス人の攻撃的な思想を具現化しているといっても過言ではない。

 「敵艦隊、陣形ヲヤヤ乱スモノノ維持シ、ガミラス先鋒部隊に肉薄シテイマス。ガミラス先鋒部隊ノ損害ハ1割デス」

 報告すると共に、大型モニターに敵味方示す輝点フリップでの最新の交戦状況を映す。それを観て、戦術ドロイドは思う。

 ガミラス艦隊の損害は相対的に小さい。彼らの損害が1割である理由であるのは、新装備にして地球やブリリアンスでは標準装備している防御兵装を搭載しているからだろう。

 改デストリア級重巡洋艦を沈めんとラスコー級巡洋艦は真正面から砲撃を浴びせたが、改デストリア級に防御され、逆にラスコー級は撃沈へと追い込まれる。

 別のラスコー級が改デストリア級の右舷上方側から襲い掛かるが、返り討ちとなる。ガミラスのように対ビームコーティング―――ミゴヴェザーコーティング(帯磁加工装甲)すらされていないガトランティス艦は、撃沈されていった。

 別の改デストリア級ではククルカン級襲撃型駆逐艦2隻に包囲されようとしていたが、駆けつけた友軍艦により包囲は間逃れた。

 戦局が膠着状態とならないよう、ガミラス艦隊は上手く被害を抑えつつ踏み込みをしていく。地球艦隊はガミラス艦隊と比べると少し鈍いものの、ガミラス艦隊と同様に踏み込みをしていく。

 後退せず、かといって距離を詰め過ぎないよう気をつけつつの踏み込み。戦果を上げる中、全メダルーサ級による火炎直撃砲の攻撃が〈ケルベロスU〉にやって来た。

 メダルーサ級3隻の同時射撃。同一標的への集中攻撃により〈ケルベロスU〉の《ガミラス臣民の壁》へ叩き込む。《ガミラス臣民の壁》は融解と同時に粉砕され、火焔エネルギーの濁流が〈ケルベロスU〉を轟沈に追い込んだ。

 「〈ケルベロスU〉、轟沈」

 《ガミラス臣民の壁》と改ゼルグート級装甲突入型〈ケルベロスU〉は、敗れた。その事実は、連合艦隊に衝撃を与えた。

 戦術ドロイドは思考する。

 もし《ガ
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